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カープ、貯金37の挑戦者――勝率7割、1勝よりもファンの声援こそアドバンテージ

9月上旬に早々と優勝を決めた広島東洋カープ。レギュラーシーズン終了から10日間空き、いよいよクライマックスシリーズファイナルステージで横浜DeNAベイスターズを迎え撃つ。

2016/10/12

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早く試合がしたい

 指揮官の言葉がファンの魂を熱くする。

「1勝のアドバンテージより、マツダスタジアムで(試合が)できることが、それ以上のアドバンテージ。ファンの声援を力に変えて戦っていきたい」

 今シーズン、カープは本拠地で圧倒的な強さを見せた。勝率.710、逆転勝利は23回を数えた。いよいよ、マツダスタジアムは創設8年目にして、クライマックスシリーズの舞台となった。しかもファイナルステージである。カープは、ファンとともに、球場とともに強くなってきた。

 リーグ優勝決定から約1カ月、レギュラーシーズン最終戦から10日間が空いたが、不安はない。ブラッド・エルドレッドの言葉が力強い。

「実戦から少し離れはしたが、しっかりハードな練習も積み、準備もやってきたのだからネガティブに考える要素はない」

 第1戦の先発が濃厚なクリス・ジョンソンも順調だ。練習試合などにも登板し、「球の質の良いし、インサイドも大胆に攻めていた」(畝龍実投手コーチ)と首脳陣も全幅の信頼は変わらない。

 むしろ、選手たちは、この舞台を待っていた。
 リードオフマンの田中広輔も「やっと試合ができる。緊張はするでしょうが、早く試合がしたいです」と心は高ぶっている。

【次ページ】熱いファンとともに
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