カープ、貯金37の挑戦者――勝率7割、1勝よりもファンの声援こそアドバンテージ
9月上旬に早々と優勝を決めた広島東洋カープ。レギュラーシーズン終了から10日間空き、いよいよクライマックスシリーズファイナルステージで横浜DeNAベイスターズを迎え撃つ。
2016/10/12
熱いファンとともに
CSファーストステージの激闘はテレビなどを通じてチェックした。「CSで3戦をやって、接戦をものにして勝ち上がってきた。(ベイスターズは)シーズン後半の勢いそのままに向かってくる。しかし、うちも、迎え撃つのではなく、挑戦者の気持ちでシーズン同様のカープの野球をしたい」(緒方監督)。
ファーストステージで2ホーマーを放つなど絶好調のホセ・ロペス、セ・リーグ二冠王の筒香嘉智らが牽引する強力打線は脅威である。しかし、短期決戦、ナインは「これまでやってきた野球」を継続することのみに集中する。
ベテランの新井貴浩は言う。
「短期決戦は、小さなミスが致命傷になることもある。目に見えないミスも含め、打つ、守る、走る。プレーボールからゲームセットまでしっかり集中したい」
32年ぶりの日本一へ、まずは、クライマックスシリーズを突破しなければならない。カープはいつものように充実の準備を行ってきた。そして、レギュラーシーズン同様の戦いを誓う。スタンドには、いつも同様、いや、それ以上のファンの熱が集まるはずである。
貯金37の挑戦者。カープナインは、いつもの全力プレーと挑戦者の魂で、地元開催のクライマックスシリーズのプレーボールを待っている。
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