入団以来9年連続50試合以上登板、日本ハム・宮西は球界屈指のセットアッパー
日本ハムの宮西尚生が、入団以来9年連続50試合以上登板を達成した。厳しいプロ野球の世界において、まさに偉業といえる。
2016/09/22
山口は9年連続60試合登板が間近
中日ドラゴンズの岩瀬仁紀がずば抜けた成績だ。NPB最多セーブ402を記録するだけのことはある。
続いて9年連続で同記録を達成している選手が3人いるが、中でも読売ジャイアンツの山口はあと1試合登板すれば、9年連続60試合登板という前人未到の記録になる。これまでチームを支えてきた鉄腕も今季は不振にあえぐが、クリアするのではないか。
宮西は2位タイだが、他の投手がセリーグなので、パの新記録となる。これまでのパ記録は阪急・米田哲也の8年連続だった。
このランキング内には秋山登、金田正一、米田哲也、小山正明と昭和中期の大投手が並ぶ。これらの投手は先発で30~40試合投げて、ローテーションの間に救援投手としても投げて記録したものだ。今とは異質の野球だったといってよい。
70年代以降、そういう「鉄人投手」はいなくなったが、90年代に入って救援専門のセットアッパー、クローザーでこの記録をマークする投手が出てきた。
投手陣の分業が明確になったということだろう。
宮西のデビューから9年連続50試合登板は、岩瀬仁紀の15年に続く2位。通算ホールド数230も山口鉄也に次ぐ2位だ。
すでに宮西はパリーグ史上最高、球界でも山口と並ぶ球界を代表するセットアッパーだ。どこまで記録をのばすだろうか?
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