巨人クライマックスシリーズのカギは、”広島&DeNAキラー”ギャレット【死亡遊戯コラム】
優勝は逃したものの、クライマックスシリーズで逆襲を誓う巨人。カギを握るのは、広島・DeNAキラーの助っ人大砲だ。
2016/09/23
シーズン終盤に貴重な働き
半年前に巨人軍第85代4番打者として開幕した男が、今は「6番レフト」で躍動している。
巨人のギャレット・ジョーンズが22日中日戦で起死回生の逆転サヨナラ2ラン。
この2試合で8打数4安打8打点の大当たりと、2位死守を目指すチームの主軸として存在感を見せている。
今季成績は、打率.259、23本塁打、67打点、OPS.821、得点圏打率.231。
思えば、由伸巨人「一新」の象徴は、このメジャー通算122発の左の大砲ギャレットだった。
来日1年目の外国人選手の開幕4番スタートは球団初の快挙。
新たな「4番ファースト」として期待されるも、打撃不振と拙守連発で5月23日に登録抹消。
昨年まで栄光のヤンキースのユニフォームを来ていた男が、ジャイアンツ球場で泥にまみれる屈辱の日々を過ごした。
それでも腐らずイースタンの試合で調整して6月10日に再昇格すると、ソフトバンク戦に「7番レフト」でスタメン復帰。
その頃、巨人の4番は長野久義だったが打線が全く機能せず、7月24日DeNA戦からついに阿部慎之助が今季初の4番へ。
同時にギャレットは「6番レフト」として定着した。
来日1年目から20本塁打以上を放った外国人選手は、巨人では95年のシェーン・マック以来21年ぶり。
今季23本塁打中、16本を6月の1軍再昇格後に放っているナイスガイ助っ人。
チームメイトやマスコミもギャレットの性格を悪く言う人はいない。
いつ何時も手を抜かず全力プレー、グラウンドを離れたら気の優しい愛妻家。
来季も頼んだぞギャレ砲……と言いたいところだが、その去就はまだ不透明だ。
高額な推定年俸3億円、不安定な外野守備、そして来年6月で36歳という年齢。
チームとしても来季の中軸が「阿部慎之助38歳、村田修一37歳、ギャレット36歳」ではさすがに高齢すぎる。