巨人クライマックスシリーズのカギは、”広島&DeNAキラー”ギャレット【死亡遊戯コラム】
優勝は逃したものの、クライマックスシリーズで逆襲を誓う巨人。カギを握るのは、広島・DeNAキラーの助っ人大砲だ。
2016/09/23
ポストシーズンの活躍次第で、来季契約にも影響
ここ数年、巨人が頭を悩ますのはベテラン阿部の起用法だ。
昨季の阿部は一度は一塁転向を決断。だが開幕直後にチーム事情でマスクを被ると、故障離脱を挟み6月中旬まで捕手として出続けるも身体が悲鳴を上げ、以降は完全に一塁手でプレー。
そして、今季は再び「正捕手阿部」を想定してキャンプインしながら、故障により開幕2軍スタート。1軍復帰後は一塁手として出場し続けている。
酷な書き方だが、毎年開幕後に二転三転する背番号10の起用法が、編成面にも悪影響を及ぼしてしまっているのは事実だ。
来季も「4番ファースト」が基本線なのか? それともリスク覚悟で選手生命を懸けて捕手復帰を目指すのか?
2年前のオフ、阿部の一塁転向が前提で放出されたホセ・ロペスはDeNAで今季30本塁打、87打点の活躍。
その反省があるだけに、ギャレットの去就も慎重に判断したいところだ。
10月のポストシーズンは、ギャレットにとって最大のアピールの場であり、自身の野球人生を左右する大一番になるだろう。
まだ順位こそ確定していないものの、クライマックスシリーズのファーストステージで巨人はDeNAとの対戦が決定。
勝ち抜いたチームが優勝チームの広島が待つマツダスタジアムへと進めるわけだが、ギャレットの今季チーム別打撃成績を見てみると非常に興味深い。
対阪神打率.188、対ヤクルト打率.200、対中日打率.232と全く結果を残せていないが、DeNA戦では横浜スタジアムに滅法強いこともあり、打率.347、9本、17打点と大当たり。
さらに優勝チーム広島相手にも打率.324、5本、14打点と抜群の相性の良さを発揮している。
DeNAと広島をカモにする大砲、ギャレット・ジョーンズ。
4番ギャレットで開幕した2016年、やはり最後のキーマンもこの男だ。
由伸巨人のポストシーズンの命運は、背番号5が握っている。