松坂大輔、CSのジョーカーになれるか。アメリカも復帰登板に注目「先行投資だったか不良債権だったか」
松坂大輔が2日、ついに日本球界復帰後初の一軍登板を果たす。
2016/10/02
アメリカでも復帰戦がトピックスに
だからこそ松坂の一挙一動は世間から否応なしに注目されるのだ。
そして今は厳しい目が注がれていても、仮にここから奇跡の復活を果たせばまず間違いなく風向きはガラリと大きく変わる。
そうなればチームにも必ずやいい風を吹き込んでくれるに違いない。屈辱のV逸となった工藤監督は下克上を狙うためにイチかバチかの賭けで、松坂復活という〝ジョーカー〟をこのタイミングにおいて使うことを決意したのである。
とはいえ、このバクチは逆の目が出る危険性も十分にあるだろう。
米スポーツ専門局『ESPN』は現地時間の30日に放送された『ベースボール・トゥナイト』の番組内で、2日の楽天戦において日本球界復帰登板に臨む松坂の話題をやや皮肉交じりに取り上げた。
番組のアンカーは開口一番で「日本の福岡ソフトバンクホークスと大型契約を結んだ、あの松坂大輔が長いリハビリテーションを終えてようやく日本で再デビューする日を迎える」と紹介。そしてこう続けた。
「もしここから松坂がフェニックスのごとく蘇生し、かつてのようなピッチングができるようになれば、ホークスは高価な買い物が実は〝先行投資〟であったと納得できるはずである。しかし逆に彼が復活できずに失敗すれば、とてつもなく大きな不良債権を抱え込むチームにとってはさらなるダメージが広がってしまうことになると言わざるを得ない。いずれにしても松坂はチーム浮沈の命運を握ることになるだろう」
果たして元・平成の怪物はかつてのような輝きを取り戻せるのか。日米の多くの関係者が、その成り行きに熱い視線を向けている。