辻発彦氏の新監督就任を発表した西武。「守備の人」で、予想される2017年オーダーとは
10月3日埼玉西武ライオンズは今季限りで辞任する田邊徳雄監督の後任に、辻?発彦氏が就任すると発表した。辻?新監督は今季、中日の作戦兼内野守備コーチを務めていた。
2016/10/03
来季の予想オーダーとは。
ここで気になるのは、辻監督が就任したことによるチーム構成をどうしていくかだ。
今季の西武は、特に終盤戦、攻撃的なオーダーを組んでいた。試合終盤に守り切れない試合を展開するならばと前半戦を反省して、後半は打ち勝っていく野球を目指すオーダーを組んでいた。
では、辻氏の就任でそれらがどう編成されていくのだろうか。現在のチーム構成を見ていると、打撃面では振れるものの、守備面では課題のある選手。守備面では長けたものを持っているが、バッティングに課題がある選手という両極端な構成になっている。その中で今季は攻撃的なオーダーを組んでいたが、その中で辻監督はビジョンとして、「守備重視にしていくために、守備力のある選手を起用していくのか。今いる選手を起用しながらベースを上げていくのか」。それについて尋ねると、こう答えた。。
「見ている限りでは、(今のメンバーは)確立されていますよね。その彼らの(守備の)技術論が上がってくれば安心して見られると思うんですけどね。投手の守備しかり、内野守備しかり、守備は勝敗を左右しますので、そこでどうかなっていうときには手を打たないといけないのかなと。打てないけど、守りがしっかりしている選手を使おうという気持ちになるかもしれないです。それ以上に打ってくれればいいけど、打つ方は水物ですから。いい投手が来たら、打てる保証はありません。守りが大事になってくるとは思っています」
まだ戦力を把握できないため、すぐのイメージは湧かないだろうが。今季のメンバーを振り返りつつ、攻撃型、守備型のチーム構成を予想してみた。
【2016年のオーダー】
1番(右)金子侑
2番(中)秋山
3番(二)浅村
4番(三)中村
5番(一)メヒア
6番(指)森
7番(左)栗山
8番(捕)炭谷
9番(遊)呉
(寸評) 開幕時と終盤戦の好調時のオーダーでメンバーを振り返ってみた。捕手は炭谷にしているが、終盤は森の起用も多かっため、もう1パターンは考えられる。炭谷を外して、DHにメヒア、一塁に山川を入れるオーダーも今季は多くみられた。
【守備的オーダー】
1番(中)秋山
2番(遊)永江
3番(二)浅村
4番(三)中村
5番(一)メヒア
6番(指)森
7番(左)栗山
8番(捕)炭谷
9番(右)木村
(寸評)長く空きのレギュラーポジションになった遊撃手には永江を入れた。これまでの出場機会が少ない分、それほど多くは知られていないかもしれないが、永江の守備力は、12球団屈指というほど推せるレベルだ。チームが守備的になるのであれば、彼は外せない。そして、捕手には炭谷だ。辻?監督も会見で「いいキャッチャーは(球界に)そう多くいない。中日でも、苦労したんです」と語っていた。炭谷のインサイドワーク、スローイング、キャッチング、ゲームコントロール。外す方がリスクだ。また、右翼は盗塁50を超えた金子侑ではなく、木村だろう。金子は守備面では足を生かせないタイプ。スローイングも強い球が投げられないから守備型のチームには向かない。
攻撃的オーダー
1番(右)金子侑
2番(中)秋山
3番(捕)森
4番(二)浅村
5番(三)中村
6番(一)メヒア
7番(左)栗山
8番(指)坂田(山川)
9番(遊)吉川(中京学院大 ドラフト指名)
(寸評)今季終盤のメンバーをベースにしながら、DHには坂田を入れたが、山川との併用も考えられる。長い期間、レギュラーが定まらない遊撃手には、大学トップクラスとして注目の吉川尚輝(中京学院大)を指名することで解決したい。単独1位指名なら獲れるはずだ。。彼の規格外の潜在能力は攻守ともに粗削りだが、攻撃的スタイルと打ち出すのなら、持ってこいの存在だ。