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記録から見るパリーグのMVPは日本ハム・大谷翔平【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、記録から2016年のパリーグMVPを占う。

2016/10/07

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野手トップはタイトルなしの日本ハム・西川

 パリーグの全日程も終了した。タイトルも決定した。
 MVPの発表は、日本シリーズの後に行われるが、個々にはポストシーズンの活躍は加味されず、ペナントレースの成績をもとに選考される。記録から見て、今季のMVPを占いたい。

 野手、先発投手、救援投手の成績を同列で比較するために、各分野の主要記録のランキングをし、1位を10ポイント年、その上位からポイントを割り振っていく。
 MVPは、ペナントレース優勝チームの選手から選ばれることが多い。優勝への貢献は別にカウントすべきだ。優勝した日本ハムの選手には別個に5ポイント加点する(他の項目でポイントを得られなかった選手には加点せず)。

2016パ野手

 打率は、300打席以上の選手を対象とした。
 安打、本塁打、打点、盗塁、打率の上位10人にポイントを与えた。さらに優勝ポイント。

 複数のタイトルを取った打者がいなかったため、票が割れた。
 1位はタイトルなしの西川遥輝(日本ハム)。2位は本塁打王のブランドン・レアード(日本ハム)。いずれも優勝ポイントを加算している。
 それを除外すると2位タイの浅村栄斗(西武)ということになる。
 昨年の柳田悠岐(ソフトバンク)のように、傑出した選手がいなかったのだ。日本ハムの大谷翔平は規定打席未達だが、本塁打、打率でポイントを得ている。

2016パ先発
 100イニング以上の投手を対象とした。
 勝利、勝率、投球回、奪三振、防御率の上位10人にポイントを与えた。さらに優勝ポイント。

 ソフトバンクの千賀滉大が、すべての項目で上位につけてトップ。
 2位は優勝ポイントを加えてではあるが、規定投球回数にわずかに足りない大谷。
 以下、武田翔太(ソフトバンク)、3年連続奪三振王の則本昂大(楽天)、最多勝の和田毅(ソフトバンク)と続く。

2016パ救援

 登板数40試合以上の救援投手。
 登板数、セーブ、ホールド、奪三振、防御率の上位10人にポイントを与えた。さらに優勝ポイント。

 最多セーブに輝いたサファテ(ソフトバンク)が1位、続いて日本ハムのマーティン。クローザーが1位、2位を占めた。9年連続50試合以上登板のセットアッパー宮西尚生(日本ハム)が3位。平野佳寿(オリックス)、松井裕樹(楽天)とクローザーが続く。

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