松井秀喜氏の予言的中。CSでも健在、DeNA筒香嘉智の勝負強さと四番の風格
クライマックスシリーズに初進出した横浜DeNAベイスターズ。やはり四番の勝負強さが光る。
2016/10/09
勝負強さ一番の筒香
頼りになる主砲だ。DeNA・筒香嘉智外野手が8日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦・巨人戦(東京ドーム)で逆転2ランを放った。1点を追う6回二死一塁、相手先発マイルズ・マイコラスの投じたチェンジアップをとらえて右翼席中段へスタンドイン。ひと振りで試合を引っくり返すと勢い付いたチームも5-3で快勝し、CSファイナル進出へ王手をかけた。
テレビの中継映像でもオンエアされた試合後のヒーローインタビューで筒香は「自分たちは目の前の試合を勝つしかないので、今日勝てたことは良かったと思います。前の(打席で)ロペスがヒットを打って塁に出てくれたので、何としてでも強い打球を打って次に回すという意識で打席に入りました。打った瞬間、いったかなと思いましたね」とコメント。ヘンにハシャギ過ぎることもなく、終始冷静に受け応えする姿は風格十分であった。
プロ7年目の今季レギュラーシーズンは打率.322厘、44本塁打、110打点。ハマの4番として文句の付けようもない成績で、特に本塁打と打点はリーグトップとなって初の個人タイトル二冠王にも輝いた。ちなみに得点圏打率.393もリーグトップの数字を叩き出しており、とにかく勝負強さも際立っている。
このハマの主砲が今も憧れ続けているのが、あの松井秀喜氏だ。かつての現役時代、豪快なホームランで多くのファンを魅了し続けていたゴジラに筒香も少年の頃から心酔していた。これは筒香本人も各メディアで広く公言しており、有名な話である。
同じ左打者で日本を代表するホームランアーチスト。しかも本塁打と打点の二冠王に初めて輝いたのも松井が巨人時代の高卒6年目だったのに対し、筒香も僅かに1年遅れながら高卒7年目とほぼ共通している。ハマの主砲にとってゴジラは理想郷と言えるのかもしれない。