【10月12日広島対DeNA BBC独自採点】完璧な投球を見せたジョンソン、全打席出塁の田中に最高点
広島東洋カープが5-0で横浜DeNAベイスターズに完勝した。この試合をBBC独自の基準で採点してみたい。
2016/10/13
<広島東洋カープ>
(遊)田中広輔7.5
評 緊張感のある初戦をほぐしたのは彼の攻守のパフォーマンスだった。1回表に遊撃ゴロ併殺打を成立させ、その裏に左翼線二塁打を放ちチームに流れを呼び込んだ。全4打席に出塁して1番の役割を完ぺきにこなした。走者としても、判断のうまいスタートを見せた。彼の活躍が今日の勝利に直結したといっていい。
(二)菊池涼介6.0
評 1安打1打点のみだったが、犠打と進塁打で随所に得点に絡む黒子役を演じた。「つなぐ」「決める」を果たす優れた2番打者である。
(中)丸佳浩7.0
評 好守、先制の適時打に走塁、すべての面でチームに貢献。田中、菊池と3人で完成度の高い攻撃を見せた、勝利の立役者の一人といえるだろう。
(一)新井貴浩6.0
評 1安打1打点2三振も、その1安打が貴重な追加点。これぞ4番の仕事を果たしたといえる。
(右)鈴木誠也5.5
評 目立つ活躍はなかったが、2四球でぐっと我慢した。自分の形を崩さなかったことは次戦以降に爆発の予感さえする。
(左)松山竜平5.0
評 3打数ノーヒットで、4打席目に代打を送られた。今日は元気がなかったと言わざるを得ない。
(三)エクトル・ルナ5.5
評 3打数ノーヒットも、凡打の全力疾走には心打たれた。その分、0.5上乗せした。ケガの状態がやや心配される。
(捕)石原慶幸6.5
評 いぶし銀の2安打。石原が打つ2安打はダメージが大きい。得点にもつながり、意味のある打席を見せていた。守っても、ジョンソンを好リード、若いチームにあってベテランの力が光り輝いた。
<投手>
クリス・ジョンソン7.5
評 田中広輔と同評価の最高点だが、マンオブザマッチを挙げるなら、ジョンソンだろう。9回3安打完封、二塁すら踏ませなかった。非の打ちどころのない完ぺきな内容だった。
<交代出場>
安部友裕――
エルドレッド――
赤松――
緒方孝市監督 6.0
評 リーグ最終戦では1番・鈴木を試したが、今日は元の形に戻した。王者として慌てずに堂々と初戦に対峙する姿勢を指揮官が見せた。選手を信じ切った采配といえるだろう。