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有終の美を飾った秋山ホークス!来季は投手力アップで連覇に挑む【ファンがつける、福岡ソフトバンクホークス2014通信簿】

各球団のファンを代表して、今シーズンの通信簿をつけてもらう企画も残りわずか。第10回は、福岡ソフトバンクホークスだ。

2014/12/31

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待つことで育てた監督の手腕が最後に花開く

【ベンチワーク4.5点】
まず、6年間の任期を終えた秋山前監督に敬意を表するばい。
王監督時代に並ぶ2度の日本一、そして3度のリーグ制覇は文句なしの数字。2軍監督を務めた時代に鍛え上げた選手たちが1軍で活躍し、勝利を呼び込む。

この育成型のチーム作りは球団の礎を築いたといっても過言ではなか。
自らが経験した西武の黄金期の機動力をうまく組み込み、守備固めで試合を終わらせる起用法も王ホークスにはないものやった。

さらにベテラン捕手の2人、細川と鶴岡を同時に90試合以上出場させたのも秋山前監督のうまさが光るところ。
マジック点灯に王手をかけた9月の1勝9敗という悪い流れも選手の経験だと我慢強く待ち続けたあの姿は、来季までを見据えたベンチワークやったとかもしれん。

伸びしろのある選手たちの才能開花に期待

【総合4点】
リーグもクライマックスシリーズも最終戦にもつれながら日本一を達成!結果が出たけん、ファンとしては文句なか。
でも同時に、「一人ひとりの選手が持てる力をすべて出し切った」という日本一ではないのもファンの心にはある。

出場試合数が100を超える選手がもっと増えるべきやし、先発投手はまだ勝ち星をあげられるはず……いろいろ期待する思いがあるということはチームとして発展途上にあるということ。
育成枠から這い上がった飯田、よりリードオフマンとしての地位を確立してほしい中村、先発の柱に成長してほしい大隣、新人にして50試合以上登板した森ら伸びしろのある選手たちが多い。
そして、チームの魂である松中が背水の陣で挑む来季は、否が応でも緊張感のある競争が待っとる。

工藤新監督が自らの技術論を選手たちに落とし込むことができれば〝連覇〟が現実にものになる。

来季は、今季以上の通信簿をつけられることを願っとるばい。

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