オリックス宮内オーナー「糸井はベストな形で残っていただきたい。選手は野球に対する賢さを」【福良監督オーナー報告会見全文】
オリックスの福良淳一監督は13日、東京都内のオリックス本社を訪ね、宮内義彦オーナーに今シーズンの報告を行った。
2016/10/14
宮内オーナー「糸井選手はウチの中核」
【個別質問】
――糸井嘉男選手が国内FA権を取得してますが、どのように捉えてどんな交渉をしていきますか?
宮内オーナー「糸井選手はウチの中核、中心選手です。今後もいなくてはならない選手だと思っています。我がチームのベストな形で、残っていただくということを球団にはお願いしています」
――全体の底上げという部分で、監督が秋季練習やキャンプで従来やってきたことと変えていくところはありますか?
福良監督「数は多くなると思いますね。練習の量は」
――振る量、走る量全体的に?
福良監督「そうですね」
――現有勢力の中で、いろんなポジションがありますが、オーナーはどこが一番補充するべきポジションだと思いますか?
宮内オーナー「全部じゃないですか(笑)どこかが欠けたからこうなったんじゃなく、全てがもう一歩ということじゃないかなと思うんですけど。一番欠けたのは、私はいつも選手の皆さんにはベストなコンディションを保つと、ベストな状況でプレーをしてもらうのは重要だと、プロですから、一人ひとりがピークで戦ってもらえたら、チーム状況はおかしなことにならないという思いはずっと持っていたんですけどね。今シーズン印象に受けたのは、それだけじゃダメなんかなと。もうひとつ足りないものは、やはりゲームですから、ゲームというのはベストで戦って負けましたというのは、ゲームの当事者としてはダメなんであって、ベストなコンディションであったから勝ちましたというね、何がなんでも勝つという、チームとして何がなんでも勝つという、もの凄い執念というものを、持ってもらわなきゃいけなかったなと。執念を持ってないとは言いません。みんな勝ちたいと思って試合をしてるんだけど、負けてたまるかという凄い執念を持ってもらいたい。それがこのチームに一番失せたことじゃないかなと。僕は見に行ってよく負けましたんでね。負けるたびにそう思いましたね」
――優勝した20年前のチームにはそういうものがあった?
宮内オーナー「20年前を忘れてしまってますからね。もう一度思い出させて欲しいと思ってます(笑)あの頃はそういう執念あったね?」
福良監督「はい」
宮内オーナー「もの凄い執念があったと思うなぁ……まあ……名前挙げたらあれだけど、ピッチャーの平井なんていうのは、肩壊すところまで投げ切ったと思うんですよね。そういうことがあって初めて勝てるチームになるんじゃないかなと思います。まあこれは監督が一番よく知ってる」
――FAでみんな来てもらってもいいという発言があったが、補強も積極的にやるということですか?
宮内オーナー「去年は積極的にやらせていただきました……。来てもらってもいいという話ではなくて、そこに戦略がないといかんと思うんですがね」
宮内オーナー「皆さん今年は本当にありがとうございました」