侍ジャパン強化試合の出場メンバーを発表!「来年3月のWBCではメジャーリーガー“招集”の方向で」
10月18日、侍ジャパン強化試合の出場メンバーを小久保裕紀監督が発表。その会見での全体質問、個別質問全文だ。
2016/10/19
【個別質問】
大谷投手の起用法については今お話ありましたけれども、改めてCSで最後DHから出てきて最後165キロということがありました。あのシーン、監督の眼にはどう映ったか教えて頂きたいのですが。
まさかここで出てくるとは…と思いながらテレビを見ていましたけど、栗山監督と大谷との間に流れる空気間で最後の登板が決まったと思うのですが、改めてすごいボールを投げたなと。1イニングだけでいかせたときはあれだけのボールが投げられるんだなというのが分かりました。
3月の起用法ということになるのですが、例えばですけれども、あのようにDHでいって抑えで起用する、というイメージはあるのでしょうか。
そこまでは当然ありません。
この一年での大谷選手の成長した部分ですとか、改めて今シーズンの活躍を今監督の口からどんな評価なのかというのを改めてお願いします。
昨年のプレミアでも一番大切なゲームのところで韓国をあれだけの力でねじ伏せたところくらいから本人も、ここ一番負けられない試合に強くなかったって言ってますけれども、それがここ一番で頼れる投手になってきたということは感じています。
今回の野手のメンバーを見るとベストに近いメンバーが選ばれていると思うんですけれども、これまで監督は4番という部分に関しては中田選手と筒香選手。2人交互に起用していたことがあると思うんですけど、本大会に向けて4番を形作っていくという意味で4番をこの人間という固定していくお考えがあるのかどうか。もう一つ先ほどありました野手の部分で、セカンドというポジションに関しては山田選手もいますし、菊池選手もいるハイレベルなポジションだと思うんですけれども、ここの部分の起用、ほかのポジション含めてどのような考えが今のところあれば教えてください。
4番は現時点では決めてないです。秋の強化試合を見ながらと思っています。セカンドは2人、素晴らしい選手で、ポジションは1つしかないので、その辺が先ほども申し上げたように自分のポジション以外のところでもWBCに関しては世界一を獲りに行くにあたって、違うポジションで守ってもらうという可能性は出てきます。
ポジション、イメージといいますか。本人と話し合いの中で具体的にサードだったりファーストのような具体的な話は出ていないのでしょうか。
具体的にはまだ出ていません。話し合いを通してそういう起用になる、そういうところを試したいという気持ちはあります。
3月の本戦に向けて、今回の侍ジャパンのキャプテンを教えて頂けますか。
キャプテンは置きません。
その理由というのも教えてもらえますか?
もう就任して3~3年半くらい経ちますけど、最初は引っ張るメンバーがいないとお互いが遠慮しあってしまうという思いがあったので嶋(基宏)に任せておきましたけど、もうこのメンバー見てもある程度常連といいますか、侍ジャパンとして集まるときにはそういうメンバーが集まるんかな、というチームができてきているので。あえて一人を名指ししなくても大丈夫だという判断です。
やはり、そのあたりは経験のある内川(聖一)選手ら、これまでWBCを経験した選手たちが引っ張っていってくれるという風な考えがありますか?
はい。キャッチャー嶋も含めて、内川、あと元気印のマツダ。このあたりが今まで通りやってくれればいいかなと思います。
もう一つお伺いしたいのですが、先ほどwBCの本戦では、メジャーリーガーを呼びたいという風なお話がありましたけれども、具体的にこういった要素を持っている選手・投手または具体的に名前が挙げられるのであれば今考えている上での選手を教えてもらえますか。
今の時点ではちょっと名前を挙げるというのは、相手側にとっても非常に迷惑なことになると思うので、今は申し上げられないです。このオフを通しながらしっかり話を詰めていければな、という風に思っています。
呼びたい理由というのを教えてもらえますか。
呼びたい理由は、やはり向こうのやっぱりその、私もこの間渡米して感じましたけれども、あのメンバーの中で戦っている選手がチームには必要だと感じたということです。
先ほど大谷選手に関して、11月は野手で起用されるというお話をされてましたけれども、監督の中で打順はだいたい何番くらいの構想で
いらっしゃるのかその理由と合わせてお願いいたします。
打順も決めてません。あのー、DHも一つの枠しかないので。このメンバー見ればわかるようにDHには入れる選手がたくさんいるんで、その辺はこれから考えていきます。
初選出になった千賀投手の評価と期待する部分をおしえていただければ。
はい。昨年のクライマックス(CS)から日本シリーズの中継ぎでの登板を見たときに、あのフォークは国際大会で十分通用するフォークかなという風に感じて。まあ、今年は先発にまわったということもあって、どうしても球数制限があるなかで、第一次、第二次先発っていうのは用意しないといけないと思うので。そういうなかで先発に回ってまた球数も投げられるようになった。まあ一番の武器は、やっぱりあのフォークボール。空振りが取れるフォークボールがあるというとこですね。
WBCで世界一を獲るためには、監督の力というのも大きい一つの要素となると考えているのですが、プレミア12で悔しい思いをされたと思うのですが、WBCで世界一を獲るために監督としての力っていうのをここまでどう磨かれてきたか教えてください。
まあ外でいうこということじゃないと思うんですけど、自分の中で反省した部分を次に生かそうという取り組みは外でいうものじゃないと思うんで。そういう思いで。一つ言えることは、あの悔しさは忘れる日はないということですね。
一部、春などから比べて外れているメンバーもいますけれども、ロースターというものもありますが、最終的に来年のメンバリングっていうのは、このメンバー+メジャーリーガーというのが中心という風なお考えなのか、今回召集できなかった選手としてまだちょっと興味のあるというようなお考えがあるのか。その辺はいかがでしょうか。
このメンバーが中心にはなりますけれども、今回外れているメンバー、春また昨年のプレミア12で招集したけど外れているメンバーも追いに行く可能性があります。
今回、阪神の藤浪投手が選ばれてますけれども、ここしばらく体の不安もあって侍を辞退をしたりとかですね、今シーズンも不本意な成績に終わったと思うんですけども、ここをあえて今回選出したというところの意図というか、期待値というか、そういったものを教えてください。
最後の2試合の登板を見て決めたというかですね、そこの、あの姿であれば十分通用するんじゃないかというのも含めて。あとは、ピッチングコーチの強い推薦がありましたので。
チーム編成につきまして、先ほどキャプテンは置かないということでしたが、坂本選手が中心の役割を担っていく存在だと思うんですけど、彼の打順の役割もいろいろできる選手ですが、何番においてどういう仕事をしてもらいたいというイメージが現段階でお考えでしょうか。
打順は4試合の中である程度、一番どの打順が機能するのか試したいという想いがあるので。今の時点では何番ということは決めてはないですけど。4試合通しながら。ポイントとなるのは1番、3番だと思うんですね。そこに誰を置くかっていうのを私はじめコーチ陣としっかり決めていきたいなと思います。
CSではシーズン中とは違う1番でかなりいい働きをしていましたけれども、あのプレーぶりっていうのは小久保監督に響くものはあったのでしょうか。
響くも何も、この今年1年間の彼の持っているポテンシャルからしたときには、彼自身正直伸び悩みという風に感じてたと思うんですけど。この1年間の大きな飛躍は、非常に代表チームとして心強い存在になったなと認識しております。
今回外れているメンバーで本番招集される可能性のあるメンバーもいるというお話でしたが、どういった役割の選手が入る可能性があるのか、もし考えてあれば教えてください。
可能性あるといいますか、平田は後半の状態が悪くてですね、まあもちろん候補には入っていたんですけども、それを考慮して今回は外したということ。そういう選手は十分話せばあります。
リリーフ陣に関して、中﨑投手が入っていたりしますけれども、その抑え候補も含めてこれから試しながらとは思うのですが、どのような構想をお持ちなのかということと、それに関連して増井投手は先発に転向、菅野投手はCSで投げなかったんですけど、この強化試合で登板することが可能なのかというのを教えていただければ。
抑えは今の時点では一人という風には決めてないので。4試合通しながら。各球団の代表するクローザーたちなので、その人たちにやってもらう。一人には決めていません。増井は栗山監督が途中先発に起用してとの評価ですね。抑えから、全球MAXで投げた姿から先発に回ったときのピッチングスタイルっていうのが、権藤ピッチングコーチもそうなんですけども、すぐに名前が挙がってきました。もともと抑えしていたピッチャーということで、中でも使えるという考えもあります。菅野は、体調次第ですね。当然、大事なのは3月なので、それに向けて11月の4試合のときにどうしたらいいかっていうのは決めていこうという風に思います。あくまでも、大前提は3月のWBCに向けて、本人としっかり話します。