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期待外れ?期待通り? 2015年ドラフト1位選手の2016年シーズンを振り返る【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、昨年ドラフト1位指名を受けた選手の今年の成績についてだ。

2016/10/19

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多和田がローテーション入り。吉田正は10本塁打

 今年のドラフト会議が10月20日に行われる。今年も有望な選手が、多数プロ志望届を出している。

 さて、昨年のドラフトでは主に夏の甲子園で活躍した選手が注目された。仙台育英の平沢大河(現ロッテ)、県岐阜商の髙橋純平(現ソフトバンク)、東海大相模の小笠原慎之介(現中日)が1巡目の重複指名を受けた。

 また、東京六大学の最多安打記録を更新した明大・髙山俊(現阪神)も、東京ヤクルトスワローズと阪神タイガースが重複指名。阪神の金本知憲新監督がくじを引き当てたが、ヤクルトの真中満監督が、当たりくじを引いたと勘違いをしてガッツポーズをするハプニングもあった。

 あれから1年、12人のドラフト1位選手はどんな成績を残しただろうか。一軍、二軍の成績を見ていこう。

 まずはパリーグだ。

パ2015ドラ1

 今年の覇者・日本ハムの1位上原健太は、故障の影響で登板数は少なかった。一軍では1試合投げただけにとどまった。

 甲子園をわかせ、ソフトバンクに入団した髙橋は、二軍で7試合、三軍でも4試合に投げただけだ。一軍に上がってくるまでもう少し時間がかかりそうだ。

 同じく甲子園で活躍し仙台育英から千葉ロッテマリーンズに入団した平沢は、一・二軍合わせて104試合に出場、打率は低いが、二軍で7本塁打を記録するなど1年目から大器の片りんを見せた。

 埼玉西武ライオンズの多和田真三郎は5月に一軍に昇格すると、6月以降はローテーションへ定着、8月11日の北海道日本ハムファイターズ戦で、2015年のドラフトで入団した選手の中で完封一番乗り。7勝をマークした。

 甲子園の人気者だった関東第一のオコエ瑠偉は東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。春季キャンプは一軍スタートで、そのまま開幕一軍入りを果たした。打撃面は発展途上ではあるものの、4盗塁を記録。二軍降格後も、実戦経験を積んだ。なおフレッシュオールスターゲームでは優秀選手賞を受賞している。

 青山学院大からオリックス・バファローズに入団した吉田正尚は、オープン戦終盤に打力で猛アピール。開幕戦、1番DHでデビューした。途中腰椎損傷で登録抹消したが、終盤戦では3番を任され、63試合ながら10本塁打、打率.290をマーク。来季はさらに主軸打者として活躍の期待がかかる。

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