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スプリットで勝負! ヤクルト待望の守護神候補・長身右腕オンドルセクの実力はいかに?

29日、東京ヤクルトスワローズがシンシナティ・レッズからFAとなっていたローガン・オンドルセク投手を獲得したことを発表した。ピッチングスタイルや投球内容には期待できる要素が多く、1年目から守護神としての活躍もありうる。

2014/12/30

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球速あるストレートを見せ球、スプリットを勝負球に

 29日、ヤクルトがシンシナティ・レッズからFAとなっていたローガン・オンドルセク投手を獲得したことを発表した。ヤクルト待望の守護神候補オンドルセクについてメジャーでの成績を元にその実力を探っていく。
 なお本文中のデータ、球種は「FANGRAPHS」のものを参照している。

 オンドルセクは2005年にドラフト13巡目でレッズに指名されプロ入り。2010年にメジャーデビューを果たすと、そこから3年連続の60試合登板を含め、ここ5年間で281試合に登板(21勝11敗)している実績のあるリリーフ投手だ。2メートル3センチの長身(14年NPBに在籍した選手ではファンミル、ミコライオに次ぐ3位タイ)から投げ下ろす速球に加えカーブ、カッター、スプリットを持ち球にしており、2014年の投球割合はそれぞれ速球60.8%、カッター14.7%、カーブ12.8%、スプリット11.6%となっている。

 1番の武器とされる速球は最速157キロ、平均でも149キロとかなり速く、メジャーとのボールの違いで球速が落ちる可能性を考えても十分なスピードがあると言える。ただ、気になるのは、この速球がメジャーでは打ちこまれていることだ。

 速球の通算被打率と被OPSはそれぞれ.312と.892、空振り率もメジャー平均を下回る13.9%と、球速ほどの力を発揮していないことがわかる。

 期待がもてるのはここ2年間で投球割合が増えてきたスプリットのほうだ。通算でも空振り率が51.1%と非常に高く、被打率、被OPSも.132、.395と優秀で決め球として機能している。この球の投球割合が増えたこの2年間とそれまでの3年間を比べると奪三振率が大きく上がっている(6.13→8.91)ことからも威力の大きさが見てとれるだろう。

 高い奪三振率の要求されるクローザーやリリーフで投げることが期待されるオンドルセク、このスプリットの使い方が日本での成功のカギになりそうだ。

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