アメリカの評価は3Aクラス!? メジャー志望を明かした、中田翔の現在地
2014年日本人選手がMLBで放った本塁打は過去最低となる2本。年末のTV番組では「将来的にMLBへの挑戦したい」と口にした侍ジャパンの4番・中田翔。ファンとしては、松井秀喜以来となる20本塁打の期待がかかるが、アメリカでの評価には厳しいようだ。
2015/01/02
日本人野手の本塁打は激減
2014年は特に日本人メジャーリーガーの活躍が目立った年だった。鮮烈なデビューを飾った田中、リーグ有数のスターターであったダルビッシュ、岩隈、黒田、今年もブルペンを支えた上原&田沢のレッドソックスコンビ、意地を見せた和田、松坂。そしてワールドシリーズの舞台でも躍動した青木。
そんな華々しい1年の中で唯一残念だったのが本塁打数の激減だ。今年日本人選手全体で放った本塁打数はわずか2本(青木とイチローが1本ずつ)。日本人野手がデビューした2001年以来最小の数字となってしまった。2010年の松井秀喜以来20本塁打以上を放った打者はおらず、MLB全体が投高打低の傾向にあるとはいえ、これではあまりにも寂しい。
次に20本塁打を打てるのは誰になるのか? その期待がかかる1人が中田翔だ。2年連続の25本塁打以上に加え今季は初の打点王を獲得、日米野球ではMLB選抜と対戦した全試合で4番を任せられた日本球界屈指のスラッガー。本人も将来的なメジャー挑戦の希望を語っている。
しかしアメリカでの中田の評価は芳しくない。米大手データサイト『FANGRAPHS』のBradley Woodrumによる中田の評価には厳しい言葉が並ぶ。
His offense has not wowed just yet, but he is only entering his age-26 season.
中田の攻撃力はまだ驚くほどのものではない。(彼は26歳のシーズンを迎えたばかりだが。)
He is certainly no speedster, though, having stolen only 10 bases in four full seasons. He also legs out fewer doubles than we might expect for a guy with steady power. The quality of his defense could very well determine whether or not teams are willing to take a chance on him.
4シーズンでたった10盗塁しかしていないように中田は間違いなくスピードのある選手ではない。彼は我々が堅実なパワーを持つ選手に期待するほどの二塁打も打っていない。(メジャーの)チームが彼にチャンスを与えたいと望むかは、彼の守備を素晴らしいものと判断するかどうか(にかかっているだろう)。