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野球界の将来を左右する、〝侍ジャパン〟のブランド化戦略【小宮山悟の眼】

千葉ロッテ、さらにはニューヨーク・メッツでプレーし、現在プロ野球解説者・評論家の小宮山悟氏の連載。さまざまな球界のニュースや動きに対して、小宮山氏の眼にはどう映るのか? 新しい野球のミカタをファンの皆さんに提示していきたい。第2回目は、〝侍ジャパン〟のブランド戦略についてだ。

2014/12/31

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侍ジャパンをサッカーのように、ブランド化できるか?

 2014年11月、株式会社NPBエンタープライズの創設が発表された。プロ野球ファンの方ならご存知かもしれないが、NPBエンタープライズは、NPB(日本野球機構)とプロ野球12球団の共同出資で、侍ジャパンの事業推進のために設立された新会社だ。

 侍ジャパンというチームをどうやって日本の隅々にまで浸透させるのか。また、WBCなどの国際大会における代表チームの位置づけをいかにして高めるのか。
 つまり、新会社の事業内容のポイントは、どのように「侍ジャパン」をブランド化させていくのか、という点に集約されている。

 現在、我が国において日本代表チームといえば、ほとんどの人がサッカーの代表チームをまず頭に浮かべるだろう。その『SAMURAI BLUE』というブランド力に匹敵するような価値観を、野球界がどういう手法で作り上げるのか。個人的には非常に興味を抱いている。

 サッカー界には4年に一度のワールドカップをはじめとして、2015年初頭のアジアカップなど含め大きな国際大会がいくつも存在する。なおかつ、その大会に向けてスポンサーが後援した強化試合やカップ戦も行われる。そして、大会のたびに代表選手が招集され、試行錯誤しながらチーム編成をする、というファンの興味を惹きつける流れも出来上がっているわけだ。

 果たして、野球界でも同じように毎年、国際大会を開催できるようになるのか。その点も含めて、関心は尽きない。

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