【MLB】「素晴らしいピッチャー、本物のプロフェッショナル」。引退表明の黒田博樹に米ファンから多くのコメント
今シーズンで引退を表明したカープ・黒田博樹。33歳というベテランに差し掛かる時期からMLBに挑戦するも、先発として一流の結果を残し続けていた。日米の多くのファンに祝われ、惜しまれながら引退の時を迎えようとしている。
2016/10/21
日米で実績を挙げた黒田
広島東洋カープの黒田博樹が10月18日、今シーズン限りでの現役引退を表明した。
国内ではカープ一筋、33歳の時に海外FA権を行使しロサンゼルス・ドジャースに移籍。その後、ニューヨーク・ヤンキースに移籍した。そして2014年には、米国での高額オファーがあるにも関わらず、広島復帰を選び、現在に至る。
広島に入団直後から多くのイニングを投げた黒田は、アメリカに渡っても責任投手になる機会が多く、打線の援護もなく負けが重なることも多かったが、在籍7年間で5回の10勝以上を上げ、平均188回近くのイニングを稼いでいた。
黒田のMLB7年間の成績は以下となっている。
ドジャース時代
2008年 31登板 9勝10敗 183.1回 116奪三振 42与四球 防御率3.73
2009年 21登板 8勝7敗 117.1回 87奪三振 24与四球 防御率3.76
2010年 31登板 11勝13敗 196.1回 159奪三振 48与四球 防御率3.39
2011年 32登板 13勝16敗 202.0回 161奪三振 49与四球 防御率3.07
ヤンキース時代
2012年 33登板 16勝11敗 219.2回 167奪三振 51与四球 防御率3.32
2013年 32登板 11勝13敗 201.1回 150奪三振 43与四球 防御率3.31
2014年 32登板 11勝9敗 199.0回 146奪三振 35与四球 防御率3.71
MLB通算212登板 79勝79敗 1319.0回 986奪三振 292与四球 防御率 3.45
速球、スライダー、スプリットを中心に相手を打ち取っていく黒田の投球は、アメリカでも存分に通用していたといっても差し支えないだろう。
特にヤンキース時代は登板数がすべて32回以上、最低イニングが199回と、離脱もなく、完全にローテーションの柱として機能していた。
日本時代から「ミスター完投」の異名を取っていた黒田であるが、試合数の多いアメリカに渡っても、その異名通り長いイニングを投げ抜いた。
安定した成績でローテーションを守り続け、高額オファーを蹴ってまで日本のチームを選択した黒田の引退は、米国でも話題となり、多くのメディアがニュースとして報道している。