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異色の軟式野球出身選手がプロへ。ヤクルト・ドラフト6位菊沢は土橋正幸・大野豊ら名選手に続くか

20日のドラフト会議で、軟式野球出身の選手が指名を受けた。

2016/10/21

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土橋正幸、大野豊も軟式出身。現役ではヤクルトの三輪正義

 軟式野球出身の選手で、古くは49年に巨人に入団した大友工だ。サイドスローから投げ込む直球とスライダーが武器で、通算294試合に登板して130勝57敗、防御率は2.11という成績を残した。52年には松竹戦でノーヒットノーランを達成。53年には最多勝や最優秀防御率などのタイトルに加え、沢村賞にも輝いた名投手だった。

「江戸っ子エース」と呼ばれた土橋正幸も軟式野球出身。日本橋高を卒業した後は草野球でプレーしていた右腕は、フランス座の野球チームに助っ人として参加。軟式大会で優勝を果たす。その後は入団テストで東映(現日本ハム)に入団。通算455試合に登板し、162勝135敗。58年の西鉄戦で9者連続三振のプロ野球タイ記録を樹立している。現役引退後はヤクルトや日本ハムで監督も務めている。

 島根県の出雲信用金庫軟式野球部でプレーしていた大野豊は、呉二河球場で行われた広島東洋カープの2軍キャンプにテスト生で参加。その後ドラフト外でカープ入団を果たした。先発とリリーフの両方で活躍した左腕は、カープ黄金期を支え、通算707試合の登板で148勝100敗。100勝100セーブを挙げている。

 田布施工高の軟式野球部に入部しプレーした河本育之は、新日鉄光では硬式野球部に所属。その後、91年のドラフト2位でロッテに入団した。ロッテの他、巨人、日本ハム、楽天と渡り歩いたサウスポーは、通算500試合に登板し36勝43敗、100セーブまであと5つの95セーブを挙げた。ロッテ時代は成本年秀と2人でダブルストッパーとして活躍している。

 現役では、ヤクルトの三輪正義も軟式野球出身だ。山口県の下関中央工高から地元の山口産業へ就職し、軟式野球部に所属した。その後、四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズに入団した三輪は、07年の大学・社会人ドラフトでヤクルトに6巡目指名された。

 軟式野球を経てプロ野球の世界に飛び込んできた選手たちの中には、球史に残る名プレーヤーがいた。菊沢もこのレジェンドたちに続けるか――。

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