大ベテランに、若武者……タイトル以外も注目したい2014年〝裏記録〟
今日は大晦日。2014年も残すところわずかとなった。そこで最後に26、2014、888…と、2014年シーズン中に生まれた数字から、今季の出来事を探ってみた。これらの数字を見て、すぐに「あの記録だ」とわかる方は、なかなかの野球通だ。
2014/12/31
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2014年も今日で終わり。今シーズン生まれた主な記録を数字から振り返る。
あの投手の記録は、「歴史的快挙」になる可能性も
26 谷繁入団以来26年連続本塁打
まずは今年の和暦年にちなんで26にまつわる記録から。
7月22日、中日の谷繁元信が本塁打を放ち、入団以来26年連続となる本塁打を記録した。通算228本目。昭和最後のドラフトで大洋から1位指名を受けた谷繁は平成とともに野球人生を歩んできたことになる。
谷繁は今シーズンより兼任監督に就任したが、こちらも開幕前から話題になった。平成に入ってからは、ヤクルト古田敦也以来7年ぶり2人目。はたして「現代野球」において二足のわらじがつとまるのか? 注目を集めた。
結果は91試合に出場し、打率.195、1本塁打、23打点。守備率は.998、盗塁阻止率.242。打撃は前年の成績を下回ったが、守備面では及第点と言ったところ。ただ肝心のチームの順位は夏場の失速で4位に終わっており、専任を求める声が出るのも致し方ない?
2014 杉内俊哉最速で奪三振2000超え
和暦の次は西暦にちなんだ記録だ。
巨人の杉内俊哉が7月30日のDeNA戦で通算2014奪三振をマーク。プレーしているシーズンの西暦と通算の奪三振数が重なったのは2011年の西口文也以来となる珍?記録。
これに先立つ7月12日の阪神戦で通算2000奪三振を記録。通算2000奪三振は史上22人しか到達していない大記録だ。杉内の今シーズンの奪三振は145で05年以来、10年連続の三桁奪三振となった。来シーズンで35歳となる杉内だがまだまだ衰える気配はなし。近い将来、通算奪三振のベスト10入りする可能性は高い。
しかも1930回2/3での2000奪三振到達は、石井一久の1967回2/3を上回り最速記録を更新。今シーズン終了時点での奪三振率は9.30で通算1500回以上では2位、石井一久の8.84を大きく上回りトップだ。球史に名を残した金田正一や江夏豊を上回る、「歴史的記録」が進行中、といっても言いすぎではないだろう。
来シーズンは三振が代名詞ともいえた、松坂大輔がソフトバンクに加入する。奪三振対決はどちらに軍配が上がるのか、高校時代からのライバル対決にも注目だ。