スポーツ紙予想で振り返る2016年ドラフト1位。ヤクルトの“寺島成輝一本釣り”を的中させたのは?
2016年のプロ野球ドラフト会議が終わった。阪神が大方の予想を裏切り、1位に野手を単独指名、田中正義、佐々木千隼と2回連続で5球団の指名が重複するなど、波乱含みだった。ドラフト前は様々なメディアで指名予測が飛び交ったが、果たして、実際、スポーツ紙各紙はどれだけ的中したのだろうか。
2016/10/21
田中正義は5球団から指名
「投手豊作」といわれた2016年のドラフト。高校BIG4(藤平尚真、寺島成輝、高橋昂也、今井達也)、今春の首都大学リーグで驚異の成績を残した佐々木千隼、六大学屈指の好投手・柳裕也、社会人No.1と称されていた山岡泰輔、そしてNPB史上最多指名あるかと騒がれていた田中正義らが名を連ねていた。
注目の田中正義は、両リーグ5球団の指名があったが、福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督がくじを引き当てた。さらに、ドラフト史上初となる外れ1位の指名に5球団が重複するという珍事が起きた。
各球団の1位指名は以下のとおりだ
Bs 山岡泰輔 〇
D 柳裕也 〇
E 藤平尚真 〇
YS 寺島成輝 〇
L 今井達也 〇
T 大山悠輔 〇
M 田中正義 × 外1 佐々木千隼
DB 柳裕也 × 外1 佐々木千隼 外外1 濱口遥大
H 田中正義 〇
G 田中正義 × 外1 佐々木千隼 外外1 吉川尚輝
F 田中正義 × 外1 佐々木千隼 外外1 堀瑞輝
C 田中正義 × 外1 佐々木千隼 外外1 加藤拓也
この結果、田中、柳以外を指名している球団は、一本釣りに成功した。
埼玉西武ライオンズは甲子園優勝投手の今井達也(作新学院高)、東京ヤクルトスワローズは寺島成輝(履正社高)を、東北楽天ゴールデンイーグルスは藤平尚真、阪神タイガースが大山悠輔(白鴎大)を単独指名に成功している。