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似たもの同士の2016年日本シリーズ。広島の勝機は”走力”前面の『アスリート勝負』で

いよいよ22日から日本シリーズが開幕する。今年のセパ王者はまさに似たもの同士といえる。そんな中で、広島はどこに勝機を見出すべきだろうか。

2016/10/21

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『アーチスト』対決は日本ハムに分があり

 似たチーム同士の対決だと思う。

 2016年度の日本シリーズのことである。

 その理由は

1 リーグ優勝して臨む点
2 資金力がある強いチームに対して、育成で勝ち抜いてきた点
3 チームに身体能力が高い“アスリート”タイプの選手が多い点
4 地域密着型のチームである点

 とりわけ、攻撃陣のチーム構成はそっくりだ。

 ホームランが打てる助っ人外国人がいる「エルドレッドVSレアード」
 4番は今季100打点越えの勝負強い打者がいる「新井貴浩VS中田翔」
 俊足好打者の3人「田中広輔、菊池涼介、丸佳浩VS西川遥輝、岡大海、中島卓也」
 規格外の同年代選手「鈴木誠也VS大谷翔平」がいる

 タイトルを獲得したレアード、中田を抱えている分、やや日本ハムのほうがリードしているようにも思えるが、ほぼ僅差のレベルといっていい。

 それほど両チームは似通っている。

 ただ、セリーグのクライマックスシリーズのファイナルステージを現地で取材した身として、広島の勝機を探るとしたら、アーチスト対決にもっていくよりも、もう一つの対決で勝敗に持ち込んだほうが得策だろう。

 それは、“アスリート対決”だ。

 両チームには、パワーヒッターに加えて身体能力に長けた選手たちがそろっている。
 その中で、広島に浸透している“走力”には目を見張るものがあるからだ。

 チームの走力を推し計る基準として盗塁数を見比べてしまいがちだが、実際の走力はそこだけではない。実はセリーグのファイナルステージの雌雄を分けたのも、走力の違いだった。

 走者2塁においてヒット1本で本塁に還れるか、走者1塁時のワンヒットで、1、3塁の好機を作る。あるいは、走者1塁からの長打で生還できるか。これらが、そのチームの走力の高さを図る上では非常に重要なファクターだ。

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