巨人ファンが語る「新キャプテン坂本勇人に期待すること」とは?
2015年、ジャイアンツは新しいチームづくりに着手しながらV4を目指す。たとえば、ストッパー・西村の先発再転向しかり、扇の要・阿部の1塁コンバートなど……そして、今季から歴史ある巨人軍の主将に就任する坂本勇人も、まさにその〝新生ジャイアンツ〟の象徴である。
2015/01/02
指揮官が、坂本に託す思いとは?
思えば、坂本のその輝かしいキャリアは、常に「最年少」という言葉が隣り合わせだった。
セリーグ最年少の25歳5カ月で通算1000本安打達成。
同じくセ最年少記録を更新する25歳9カ月での通算1000試合出場。
そして、チーム戦後最年少の主将就任。
これぞスペシャル・ワン。
…なんだけど、今までの坂本はこの「最年少」という言葉に守られてきたのも事実だ。
「まだ若いのに凄いね」と。
マスコミやファンもやんちゃなイチ若手扱い。
チームがうまくいかない時ディスられるのは、いつだってオガラミであり、阿部や村田だった。
昨年、原監督は「今の坂本は平熱野球」と辛口コメントを残している。
1軍デビューをした頃、甲子園の阪神戦で強烈に野次られて、坂本はベンチに帰らずその声の方向を睨み返したという。
まだ何者でもなかった19歳のその鋭い目に、ベンチのボスは思った。
「いいハートをしてるな。こいつはただ者じゃないぞ」と。
正直、あの頃のハングリーさは、今の坂本からは感じられへん。
数々の最年少記録を塗り替え、不動のレギュラーすぎて試合に出るのが当たり前。
だったら、別の刺激を与えるしかない。
ぶっこまれたのは、キャプテン継承という世代交代アングル。
これからはチームが優勝を逃せば、年齢関係なく真っ先に背番号6が叩かれる。
つまり、原監督は主将に任命することで、坂本から「若さ」というエクスキューズを奪ったわけだ。
2015年、坂本勇人はプロ9年目のシーズンを戦う。
今度は「若手」ではなく、「主将」として。
See you baseball channel……