【日本シリーズ展望】投手陣がカギに。日本ハムは先発4本柱と守護神の穴、広島は対左打者対策に注目
2016/10/22
投手陣は広島が充実。日本ハムは守護神の故障が痛手
投手陣は、広島が先発・ブルペンともに安定。すべての節目の試合で“開幕投手”を務めてきたジョンソン、右のエースに成長した野村祐輔、黒田博樹と3本がしっかりしている。ルーキーの岡田明丈、中継ぎと併用もできるヘーゲンズ、福井優也など分厚い。ブルペン陣は、セットアッパーのジャクソン、クローザーの中崎翔太が抜群の安定感を誇り、繋ぎの投手陣は経験豊富な今村猛、勢いの大瀬良大地、一岡竜司が控える。左投手が少ない分、左打者が多い日本ハム打線が組みやすいのをどう乗り越えていくかだろう。左対左の弱みを突いていくというより、真っ向から向どうやって抑えていくか。
日本ハムの投手陣は右腕4本柱の個の能力が高い。エース・大谷翔平、クローザーから転向した増井浩俊、12勝を挙げた有原航平、先発転向後、リーグ無敗の高梨裕稔といずれもストレートが速くて強く、スライダー、フォークと空振りを取れる球を持っている。セリーグで同タイプの投手が少ないだけに、広島打線が4人の先発陣とどう組むかが注目される。ただブルペン陣は守護神のマーティンが故障で離脱。谷元圭介、宮西尚生の絶対的な存在の起用法がカギを握りそうだ。
個の力の結集で戦う集団を作り上げた日本ハムに圧するほどのものを感じるが、広島には脆さがなく、チーム全体のつながりの強さがある。個では押されても、ただでは転ばない。
さて、広島の初戦先発はジョンソン、日本ハムが大谷と発表されている。
ジョンソンの投球がチームにリズムをもたらすか、大谷が圧巻のピッチングを見せるか。
屋外の風を感じ、天然芝のスタジアムでは真の野球の楽しさを感じることが出来るだろう。
プレイボールは18時30分。