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日本シリーズ初戦で敗れた大谷翔平。メジャー通算256勝投手が指摘、今こそ二刀流の利点を実践する時

22日の日本シリーズ初戦に登板したエース・大谷翔平は6回3失点で負け投手になった。しかし、二刀流の良さはここからにある。

2016/10/23

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広島の足にリズムを崩す

 日本ハムにとっては、まさかの黒星となってしまった。
 10月22日に敵地・マツダスタジアムで行われた広島との日本シリーズ第1戦は1-5で完敗。二刀流の絶対エース・大谷翔平をマウンドに送って必勝体制を整えていたが、終わってみれば6回3失点で初戦を落とした。

 2回1死1、3塁の場面だった。
 打者・石原慶幸から三振を奪ったところで1塁走者が2盗を試み、捕手・大野奨太の2塁への送球を確認した3塁走者・鈴木誠也も一気に本塁へ。重盗で先制点を奪われると大谷は本来のリズムを崩し、4回には2被弾を喫した。

 9月21日のレギュラーシーズン・ソフトバンク戦以来、22イニングぶりの失点。しかもこれだけの大舞台でトリックプレーを決められたショックは、いくら強心臓の持ち主である大谷とはいえ小さくはなかったはずだ。

 それでも大谷はこの悔しさを晴らすべく2戦目以降はバットでもリベンジの機会を当然うかがっている。DH制のない23日の2戦目は代打起用、そして25日から27日まで本拠地・札幌ドームでの第3~5戦は指名打者としてスタメン出場が可能。この22日の第1戦でも大谷は8番打者として2回に左中間フェンス直撃の二塁打を放つなど得点には結びつかなかったとはいえ、2安打をマークして打席では存在感を見せている。

 ちなみに栗山英樹監督は「無理はさせない」と語っていたものの、27日の5戦目まで持っていければ、そこで中4日での先発起用も十分に考えられるだろう。

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