出場試合数、2000本安打、400本塁打…2015年シーズンに達成が予想される『大記録』(打者編)
もう1カ月もすればキャンプが始まり、あっという間に開幕を迎える。そこで年明けということで、2015年シーズンに達成が予想される大記録についてまとめてみた。まずは打者編だ。
2015/01/01
和田は、シーズン早々に2000本安打達成も
打者にとって超一流の証であるのが、通算2000本安打だ。2014年シーズンはひとりも達成されなかったが、今季は大きな期待がかかる。その筆頭が、和田一浩(中日)だ。
昨シーズンの開幕前、2000本安打まで残り100本に迫っていた和田は、順調にヒットを重ね、記録達成まであと少しのところまで来ていた。しかし、8月6日の試合で右手に死球を受け骨折。残り15本で無念の戦線離脱となった。和田は「なってしまったものは後悔してもしょうがない」と前を向いた。ケガなくシーズンを迎えることができれば、4月中の達成が濃厚だ。
2000本安打達成に強い意欲を燃やしているのが、谷佳知(オリックス)と福浦和也(ロッテ)のふたり。谷は残り77本、福浦は135本に迫っている。
谷は昨シーズン、8年ぶりに古巣・オリックスに復帰し、「チームが勝つことが大前提だが、2000本安打は達成したい」と語っていた。しかし、最後まで優勝を争うなど、快進撃を続けたチームの勢いに乗せず、谷はわずか9試合の出場にとどまり、ヒットも2本しか打つことができなかった。残り77本とはいえ、出場機会がなければ記録達成も容易なことではない。それでも谷は、「何とかレギュラー争いに加わって、いい結果を残したい」と言う。このオフの大補強で選手層が厚くなった野手陣の中で、レギュラーとして試合に出ることができるのか注目だ。
一方、今季でプロ22年目を迎える福浦も少ないチャンスの中で、大記録達成への挑戦を続けている。かつて6年連続3割を記録し、首位打者も獲得した好打者も、近年は代打での出場がほとんどだ。それでも2000本安打への思いは強い。
「これまでどんな時も応援してくれたファンのためにも、2000本安打を達成して恩返ししたい。決して簡単な数字ではないけど、それを目標に頑張りたい」
この他にも、8年ぶりに古巣・広島に復帰した新井貴浩は146本、今や巨人にとって欠かすことのできない選手となった井端弘和は残り151本。いずれも、レギュラーを獲得すれば不可能な数字ではないだけに、今季の活躍に期待したい。