出場試合数、2000本安打、400本塁打…2015年シーズンに達成が予想される『大記録』(打者編)
もう1カ月もすればキャンプが始まり、あっという間に開幕を迎える。そこで年明けということで、2015年シーズンに達成が予想される大記録についてまとめてみた。まずは打者編だ。
2015/01/01
球界を代表する長距離砲が、節目の数字に到達するか?
ホームランに目を向けると、史上19人目の400本塁打まで残り22本なのが、小笠原道大(中日)だ。昨シーズンはおもに代打での出場で、本塁打もわずか1本に終わったが、かつては6年連続30本以上をマークした実績のある打者だけに、どこまで400本まで近づけることができるのか楽しみだ。
今季、ファーストへのコンバートが決まっている阿部慎之助(巨人)は、350本塁打まで残り4本。早ければ4月中の達成も可能で、それよりも今シーズンどこまで記録を伸ばせるかに注目が集まる。昨シーズン、19本塁打を放ったが、打率.248は規定打席到達者の中では最低。打撃に集中できる環境の中で、かつての打棒を復活することができるのか。阿部は言う。
「(ファーストへのコンバートは)いいきっかけになると思う。これまでのバッティングを取り戻したい。ダメだったらやめるぐらいの気持ちでやる」
また、通算300号を狙うのが、新井貴浩、中村剛也(西武)のふたり。新井は残り20本、中村は28本。なかでも中村は、昨年も34本塁打でパリーグの本塁打王に輝くなど、これまで5回の本塁打王を獲得した日本屈指のスラッガー。過去3度、シーズン40本以上を放っており、ケガなくシーズンを過ごすことができれば、記録達成の可能性は高い。
そして野手で大記録の期待がかかるのが、谷繁元信(中日)だ。現在、谷繁の出場試合数は2991で、あと27試合で野村克也が持つ3017試合の日本記録を抜く。キャッチャーという体力的にも肉体的にも負担の大きいポジションで、昨年からプレーイングマネージャーとしてチームの指揮も任されてきた谷繁だけに、記録達成となれば喜びもひとしおだろう。谷繁は大記録達成についてこのように語っていた。
「ここまで来たら、抜きたいと思います。ただ、記録を抜くために試合に出るのではなく、戦力して出場して、抜きたい」
今年もどれだけの記録が達成されるのか。一昨年はバレンティン(ヤクルト)がシーズン60本塁打を放ち、昨年は山田哲人(ヤクルト)が日本人右打者としてシーズン最多となる193安打を記録した。通算成績でなく、新たなシーズン記録達成にも注目したい。