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【日本シリーズ第3戦~展望】広島が一気に決めるか? 日本ハム2連敗で、栗山采配に変化生まれるか?

日本シリーズは、25日より舞台を日本ハムの本拠地・札幌ドームに移して行われる。広島が2連勝。果たしてこのまま広島が勝ち進むのか。日本ハムが底力を見せるか。

2016/10/25

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決して日本ハムが弱いわけではない

 0勝2敗でホームに戻る北海道日本ハムファイターズが広島東洋カープをどう迎え撃つか。
 一気の決着もあり得るが、そう簡単には終わるはずはないと日本ハムの胆力に期待したい。

 第1、2戦は広島の走力ばかりが目立った。間一髪でホームに生還するなど持ち味を発揮した。
 ただ、ここで忘れてはいけないのは、その判定に様々な憶測があるにせよ、間一髪の差だったという点。

 アウトになっていたかもしれない可能性があるほど、わずかなところで争っていた。
 つまり、日本ハムの守備が簡単にやられるレベルではないということだ。

 同じ場面で、1、2戦のようにいくとは限らない。ましてや、これからの3連戦は日本ハムの本拠地での試合となり、戦いなれている。札幌ドームは風に左右されず、思い切ったプレーができる。この3連戦で広島の走力を阻止することができれば流れは変わるはずだ。

 日本ハムは第3戦の先発に有原航平を立てる。
 今季11勝の右腕は、交流戦で広島と対峙している。その際は7回2失点で負け投手になっている。2失点だからそれほど危惧することではないが、気がかりなのは、その試合で、田中広輔、菊池涼介、丸佳浩に計6安打を浴びているところだ。この3人は、1、2戦でも試合のカギを握っていただけに、同じようだと苦しいかもしれない。

 第4戦は高梨裕稔、5戦目は加藤貴之になるだろうか。若い投手陣だけに、有原が好投をすれば一気に乗っていく可能性もある。

陽、田中の不調が気がかり。打線組み替えも

 打線は、ややつながりを欠いている。第1戦は10安打1点、第2戦は4安打1点と持ち前の攻撃力を発揮できていない。とはいえ、主砲の中田翔が第2戦で2安打を放つなど復調の兆しをみせ、ブランドン・レアードの状態もいい。彼らにいかに繋ぐかだろう。栗山英樹監督は走者が出ると、まずは送りバントという采配が基本線としているように見えるが、その策を変更してくるのか注目したい。

 DHで出場可能な大谷翔平を1番に起用し、2番・西川遥輝に積極的に打たせるというのも一つの案ではないか。陽岱鋼、田中賢介が本調子ではないだけに、岡大海、近藤健介の起用法もキーを握る。

 栗山監督が今の状況をどう打開していくか。その手腕に期待大だ。

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