【日本シリーズ第3戦~展望】広島が一気に決めるか? 日本ハム2連敗で、栗山采配に変化生まれるか?
日本シリーズは、25日より舞台を日本ハムの本拠地・札幌ドームに移して行われる。広島が2連勝。果たしてこのまま広島が勝ち進むのか。日本ハムが底力を見せるか。
2016/10/25
黒田は日本球界復帰後、札幌ドーム初登板
広島は、第3戦の先発に今シーズン限りでの引退を表明している黒田博樹が上がる。日本復帰後、札幌ドームでの登板がないが、その影響がどう出るか。相手打線が勝たなければいけないと意気込んでくるだけに、その意欲を上手くいなしたいところだ。現役最後の登板となる可能性もあるだけに、勝敗に加えて、そのピッチングを目に焼き付けておきたいものだ。
第4、5戦の先発は岡田明丈、福井優也、ブレイディン・ヘーゲンズあたりか。
2つ勝ち星をリードしている優位性を上手く生かしたい。ルーキーの岡田が先発となると、2013年の菅野智之(巨人)以来、初登板初先発は史上15人目になる。CSファイナルでは思い切って岡田を起用したが、緒方孝市監督はどんな選択をするのだろうか。
シーズン通りの野球が続けられれば……
打線は2試合で10点。ヒット数が多くても、少なくても得点が同じというところに、このチームの強さはある。走力で得点を重ねて長打もある。驚愕は第2戦、1死1塁から小窪哲也の長打で、ブラッド・エルドレッドが生還したことだろう。俊足でもない選手が見せつけた好走塁に、チームの高い意識が垣間見える。
田中、菊池、丸の3人は、それぞれが持ち味を発揮し、上手くチャンスメイクができている。主砲・新井貴浩、鈴木誠也あたりがややおとなしいが、裏を返せば彼らにも当たりが戻れば、もはや手の付けられない状態になるだろう。
セリーグをぶっちぎって制覇し、CSも1敗のみで突破。そして、日本シリーズまでぶっちぎってしまうのか。
この3連戦の趨勢はいかに――。