元阪神・新人王が初代監督、BCリーグ参戦の滋賀ユナイテッド「NPBに選手を送り込むだけでなく、野球を諦める場に」
2017年シーズンから、野球チームとサッカーチームを同時に運営するという稀有な取り組みを行うクラブがある。鈴木信哉氏が代表取締役兼球団代表を務める「滋賀ユナイテッド」だ。同クラブは、独立リーグのBCリーグへ来春からの参戦が決まっており、来年中にサッカーのクラブチームも県リーグからその一歩を踏み出す。野球とサッカーの同時チーム設立。この試みは日本初で、会見の様子はNHKでも放映された。
2016/10/27
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来季ホームは32試合、6球場で
――総合型地域クラブを目指すとの話ですが、具体的なビジョンはありますか?
鈴木:「サッカー、野球を皮切りに、女子スポーツにも力を入れていきたいと考えています。女子野球や女子ラグビーなどあらゆる形で、地域に根強いスポーツクラブを作っていきたいですね」
――野球に関して、来年は何試合が予定されているのでしょうか? またクラブとしての目標はありますか?
鈴木:「リーグ戦は72試合が予定されていて、そのうち32試合がホームで開催されます。ほとんどがナイター開催になるので、昼ぐらいから球場を利用し野球教室やサッカー教室を行って、そのまま試合を見てもらうような1日を作りたいと考えています。来年は平均で1500~2000人の観客動員を目指したいと思います」
――ホーム試合は、どの球場で開催されますか?
鈴木:「皇子山球場、彦根県立球場、守山市民球場、今津スタジアム、甲賀スタジアム、湖東スタジアムの6球場を利用します」
――まず取り組むべき課題はどこになりますか?
鈴木:「地域にどれだけ根付かせることができるのか、ですね。滋賀県の選手たちが中心になってチーム作りができればいいですし、今NPBで活躍する滋賀県出身の選手たちが最後に輝ける場所になっていけばいいと思います。今野球にしろ、サッカーにしろ、そういった場所がないのでそこを作りたいです。それが地元貢献にもつながるという想いはありますね」
――BCリーグの他の球団ではNPBで活躍した助っ人選手の補強などもあります。スター選手の招聘などは考えていますか?
鈴木:「外国籍選手の補強は現状では考えていません。ゆくゆくはキャンプの実施や、外国籍選手の補強も行っていきたいと思います」