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DeNAのドラフトに変化。即戦力に加えて高校生を指名、意図が明確な編成に

2度の抽選を外した後にDeNAが指名したのは地元・神奈川大の濱口遥大だった。即戦力として、投手陣の層を厚くする一方、今年のドラフトは過去とは異なっていた。

2016/10/28

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高木遊



2度の抽選は外したが、1、2位の二人は投手陣の起爆剤に

 今回の横浜DeNAベイスターズのドラフトは、各メディアの評価をみるかぎりあまり芳しくないようだが、即戦力も含め中長期的な目線で見れば非常に有意義なドラフトだったと言っていいだろう。

 チームのエースである山口俊がFAにより去就が不透明なこともあり、目下、最大の補強ポイントは右の即戦力投手だったが、柳裕也(明治大)を入札するも外れクジ。さらに指名されず残っていた佐々木千隼(桜美林大)を狙うも、これも取り逃がしてしまう。

 しかし最初から外れ1位の予定だったサウスポーの濱口遥大(神奈川大)を獲得することができた。
 
 担当スカウトの欠端光則は、「躍動感のある投球フォームからの球質の重い150キロのストレートを投げ込む。スライダーの切れがあり、チェンジアップはうまくタイミングを外し、緩急ある投球ができる。スタミナもあり、完投能力十分の左投手」だと語る。

 先発を期待されてはいるが、チームは今シーズン当初、左腕では田中健二朗しかリリーフとして目処が立たず、砂田毅樹を先発から中継ぎへ、またマイク・ザガースキーを急遽獲得するなど苦労したこともあり、濱口のリリーフでの起用も十分考えられる。感情をむき出しにした度胸あるピッチングをするタイプなので、先発にしろリリーフにしろ、現在の投手陣へ良い刺激になるにちがいない。

 そして2位には右のサイドスローである水野滉也(東海大北海道)を指名した。

 147キロの直球にキレのあるスライダーを武器にした選手であり、即戦力としての期待できる。投球スタイルの特性からワンポイントの可能性があるが、水野もまた濱口同様、強気に攻めることのできるタイプなので、戦力としてはもちろんチームの士気を高める存在になってもらいたい。

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