日本シリーズ、意外に多い同学年の「シビれる」対決。第6戦の注目は野村祐輔VS中田翔
日本シリーズはパリーグ覇者の日本ハムが3勝2敗と日本一に王手を掛けている。これまでの対戦を振り返ってみると、「シビれる」ような対決があった。
2016/10/28
同学年に抑えられていた岡が見せた執念
第5戦の雌雄を分けた対決も、同学年同士だった。
第5戦、1点を追いかける日本ハムは7回裏、広島の2番手・今村猛を攻め立て、1死1、3塁の好機を作ると、1番・岡大海を迎える。第4戦から1番を務める岡だが、実はこの4戦すべてで今村と対決していた。4打数0安打2三振と岡は完敗していた。
5度目の対決となったが、ここで岡が意地を見せた。執念で中堅に飛球を打ち上げ、貴重な同点打となったのだ。
そして、9回裏には、同学年による“リベンジ対決”だった。
日本ハムは2死満塁と攻め立てると、2番・西川遥輝がバッターボックスに立ち、マウンド上には広島のクローザー・中崎翔太が立っていた。第1戦、この2人は対決している。日本ハムが1-5と追いかける展開で先頭の代打・谷口雄也(彼も中崎と同年代)が四球で歩いた後、西川を迎えたのだった。
しかし、結果は見逃し三振。チャンスの拡大が出来なかった日本ハムは、そのまま初戦を落としている。
その中で、この日の対戦を迎えていたのである。
1ボールからの2球目。中崎がインハイを狙った球がやや真ん中高めに入ってくると、西川は一閃。右翼スタンドへと放り込む、満塁弾となった。
西川の調子は決して良くなかったが、第1戦のリベンジを見事に果たした。
今村に対して4打席無安打だった岡と西川の“リベンジ打”が日本一への王手へとつながったわけである。