2015年の活躍はいかに? 明暗をわけた、2014年の〝年男〟たち
新年があけて気になるのが、その年の運勢。読者のなかにも、雑誌やインターネットの占い企画に目を通した方が少なくないだろう。なかでも、日本で重視されるのが十二支を用いた干支占い。12年に一度は誰しも生まれ年の干支にあたり、〝年男〟〝年女〟と呼ばれ、特に運勢がよいとされる。この〝年男〟の運気はプロ野球選手にも当てはまるだろうか。
2015/01/02
その年の運勢を占うのに、日本人が古来から指針としてきたのが干支。各種の占いでも干支、十二支を基準に判断するものが多く見られる。
なかでも、特に運勢がよいとされるのが、生まれ年と同じ干支を迎える〝年男〟と呼ばれる年だ。12年に一度の周期的な巡り合わせで、多くの幸運や吉報に恵まれるラッキーイヤー。これは、野球選手も例外ではないだろう。
野球選手の場合は年齢が限られており、年齢分布として多いのが24歳、次いで36歳。24歳は多くの場合、選手として脂が乗り始める年齢であり、36歳はプレーヤーとして岐路に立つ者も少なくない。
こうした〝年男〟を迎える年に、プロ野球選手たちはどのような活躍を見せて、どのような結果を残したかを検証していきたい。
新年を迎えたばかりの2015年は十二支でいうと未(ひつじ)年にあたる。ちなみに昨年(2014年)は午(うま)年。2015年の年男たちの活躍を占う前に、まずは午年の生まれで、昨年に年男を迎えた主な選手たちのシーズンを振り返ってみたい。
2014年に24歳だった〝年男〟は豊作
又吉克樹(中日・投手)
1990年11月4日(24歳)。四国ILからプロ入り。昨年はルーキーイヤーながら、セットアッパーとして67試合に登板。9勝1敗2セーブ24ホールド、防御率2.21という素晴らしい成績を残し、新人王の得票数では2位につけた。
西勇輝(オリックス・投手)
1990年11月10日(24歳)。2011年、21歳を迎える年に10勝をあげてブレイクするも、その後の2年間はやや伸び悩み。しかし、年男を迎えた昨年は開幕8連勝という球団新記録を打ち立て、12勝(10敗、防御率3.29)をマーク。オリックス躍進に大きく貢献した。
則本昂大(楽天・投手)
1990年12月17日(24歳)。ルーキーイヤーとなった2013年は15勝をあげてパ・リーグの新人王を獲得。年男を迎えた昨年も14勝(10敗、防御率3.02)をマークし、最多奪三振(204)のタイトルを獲得。田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)が抜けた投手陣を支えた。
菊池涼介(広島・内野手)
1990年3月11日(24歳)。シーズン開幕直前に年男となった昨年は、まさに大ブレイク。広島打線や野手陣の牽引役となり、全144試合に出場。打率.325、11本塁打、58打点、23盗塁、43犠打という抜群の成績を残した。また、昨年に引き続き、ゴールデングラブ賞に選出されている。
中田廉(広島・投手)
1990年7月21日(24歳)。2014年は中継ぎとしてフル回転。66試合に登板し、9勝8敗18ホールド、防御率3.89というキャリアハイの成績を残した。イニングや役割を問わず、任されたマウンドをまっとうする姿に、多くのカープファンが頼もしさを覚えた。
中村悠平(ヤクルト・捕手)
1990年6月17日(24歳)。キャリア最多となる99試合に出場。規定打席未到達ながら、打率は3割目前の.298、5本塁打、41打点という成績をマーク。来季は、長く正捕手を務めた相川亮二(巨人)が抜けた穴を埋める活躍が期待される。
金田和之(阪神・投手)
1990年9月18日(24歳)。2014年プロ初登板を記録。主に中継ぎだったが、終盤には先発を任され、計40試合に登板して5勝(1敗、防御率3.61)をマーク。来季以降の飛躍、ブレイクに含みを残す活躍を見せた。
橋本到(巨人・外野手)
1990年4月28日(24歳)。プロ初となる開幕スタメンを勝ち取った昨年は、キャリア最多となる103試合に出場(打率.256、4本塁打、35打点)。高齢化が叫ばれて久しい巨人の外野陣に期待の若手として名乗りをあげる活躍を見せた。
大田泰示(巨人・外野手)
1990年6月9日(24歳)。未完の大砲は年男となった2014年、キャリアハイとなる44試合に出場。2本塁打、12打点をマークした。また、シーズン最終盤には自身初となる4番を任されるなど、首脳陣からの期待の高さを伺わせた。
白崎浩之(横浜・内野手)
1990年8月20日(24歳)。プロ2年目の2014年は開幕一軍を勝ち取り、シーズン100試合出場を達成。プロ入り後、初となるサヨナラ安打や本塁打をマークしたシーズンとなった。
※カッコ内の年齢は2015年1月1日時点。