2015年の活躍はいかに? 明暗をわけた、2014年の〝年男〟たち
新年があけて気になるのが、その年の運勢。読者のなかにも、雑誌やインターネットの占い企画に目を通した方が少なくないだろう。なかでも、日本で重視されるのが十二支を用いた干支占い。12年に一度は誰しも生まれ年の干支にあたり、〝年男〟〝年女〟と呼ばれ、特に運勢がよいとされる。この〝年男〟の運気はプロ野球選手にも当てはまるだろうか。
2015/01/02
一方36歳だった〝年男〟は……
昨年、24歳を迎えた年男の選手たちはブレイク、あるいは飛躍のきっかけをつかんだ者が多くいたが、36歳だった選手たちはどんなシーズンを過ごしたのだろうか。
山井大介(中日・投手)
1978年5月10日(36歳)。昨年36歳となった年男の代表格となる活躍を見せた選手。キャリアハイとなる13勝をあげて最多勝に輝くと同時に、最高勝率(.722)のタイトルも獲得。キレのある変化球がまだまだ健在であることを証明した。
森野将彦(中日・内野手)
1978年7月28日(36歳)。持ち前の打棒は衰えることなく、141試合に出場してチーム最多となる86打点をマーク。守備でも、一塁手として自身初のゴールデングラブ賞を受賞した。
関本賢太郎(阪神・内野手)
1978年8月26日(36歳)。63試合の出場で打率.260、1本塁打、15打点。2年連続で出塁率が4割を超える(.415)など、2014年も代打の切り札として存在感を示す。7月の巨人戦では、代打逆転満塁ホームランを放った。
ベテランと呼ばれる年齢となっても、こうした活躍を見せた選手がいる一方で、やはり36歳という年齢のカベに阻まれた選手がいるのも事実である。
内野の貴重なユーティリティプレーヤーとして活躍した石井義人(巨人・1978年7月12日生)、強打が売りの高橋信二(オリックス・1978年8月7日生)、プロ通算75勝をあげた小林宏之(西武・1978年6月4日生)は、2014年限りでの現役引退を発表。
武田久(日本ハム・1978年10月14日生)、武田勝(日本ハム・1978年7月10日生)、小山伸一郎(楽天・1978年6月13日生)、加藤康介(阪神・1978年7月2日生)などの実績十分なベテラン投手たちは、36歳の年男となった昨年、出場試合数や成績を大きく落とした。
そもそも36歳という年齢で、プロ野球界の第一線で活躍していること自体が賞賛に値するのは間違いない。実力だけでなく、長年にわたって努力を継続する強い意思を持っている証拠だからだ。
次回は今年(2015年)、年男を迎える選手たちについて触れていきたい。
※カッコ内の年齢は2015年1月1日時点。