岩瀬、武田、杉内、浅尾……来季、故障から完全復活を懸ける元タイトルホルダー(投手編)
かつてタイトルを獲得しながらも、今季は故障などで不本意な成績に終わったり、1軍未登板に終わった選手らがいる。はたして、来季復活となるか。
2016/11/08
1軍のマウンドに帰ってきたが……
かつての輝きを取り戻すため、完全復活を目指す男たちがいる。中日ドラゴンズの岩瀬仁紀、北海道日本ハムファイターズの武田久らかつての守護神は、来季もう一度、チームの中心選手としての活躍が期待される。
また、読売ジャイアンツの杉内俊哉、中日の浅尾拓也は、今季1軍未登板だった悔しさを糧に来季へ挑む。
岩瀬は今季、8月6日にプロ野球史上3人目の900試合登板を達成。通算セーブ記録は歴代1位の402セーブを誇る。
昨季は左肘の故障で1軍登板がなかった。4月9日の巨人戦が今季初登板。8回1死満塁の場面でマウンドに上がり、巨人の4番ギャレット・ジョーンズを二塁ゴロ併殺に打ち取ってピンチを切り抜けた。これまで何度もしびれる場面で投げ抜いてきた左腕は、来季は完全復活を目指してオフも肩を休めないことを明言した。
今季は15試合の登板で0勝2敗0セーブ、防御率6.10に終わった。過去5度のセーブ王に輝き、大事な局面には必ず岩瀬の姿があった。来季はプロ19年目の42歳となるが、今季、19年ぶりの最下位という屈辱を味わったチームを浮上させるには、岩瀬の力がもう一度必要だ。
昨年、両膝の半月板手術を受けた武田久。7月27日の西武戦(西武プリンスドーム)で約2年ぶりに1軍登板を果たしたが、4連打を浴びて途中交代した。
38歳で迎える来季も現役続行を表明。チームは今季10年ぶりの日本一を達成したが、自身はわずか5試合の登板に終わった。その10年前の06年には最優秀中継ぎ投手となり、日本シリーズ制覇に貢献。09、11、12年にはセーブ王となり、押しも押されもせぬリリーバーとして君臨し続けた。来季は完全復調を遂げた武田久を、札幌ドームで見られるだろうか。