侍ジャパン、メキシコに完敗。9投手の前に打線沈黙、投手陣も課題残す
2016/11/10
幸先よく先制するが……
侍ジャパンは10日、メキシコと強化試合を行い、3-7で敗れた。
2017年3月に開催されるWBCまで逆算すると、1試合も無駄にはできない。選手、チームにとっても、少しでも国際試合の雰囲気を体験し、さまざまな確認を行っておく必要がある。
侍ジャパンのスタメンは以下の通りだ。
1遊 坂本(巨人)
2中 秋山(西武)
3二 山田(ヤクルト)
4一 中田(日本ハム)
5左 筒香(DeNA)
6指 内川(ソフトバンク)
7三 松田(ソフトバンク)
8右 鈴木(広島)
9捕 大野(日本ハム)
先 武田(ソフトバンク)
武田は初回、先頭のナバーロに左前安打で出塁させると、2番・ペーニャは右中間へ2塁打、キロスが四球を選び、いきなり無死満塁の大ピンチを迎える。
しかし、ここからエンジン全開。
今季楽天でプレーしたアマダーを空振り三振、カスティーロはフルカウントから見逃し三振、ムリーロも空振り三振、3者連続三振で無失点で切り抜けた。
直後、侍ジャパンも先発オイエルビデから先頭の坂本が四球で出塁。秋山がしっかり送ると、山田、中田、筒香と3連続四球で押し出し。侍ジャパンが1点を先制する。結局、オイエルビデは1/3で降板した。ここで畳み掛けたかったが、2番手カステヤノスに内川は併殺打に仕留められた。
3回裏、侍ジャパンは先頭の坂本がまたも四球。秋山が投ゴロで走者が入れ替わり、2盗に成功した。その後2死満塁とするが、内川が見逃し三振で追加点を奪えなかった。
4回表、武田がつかまる。1死からカスティーロに四球を与えるとワイルドピッチで進塁を許す。続くムリーロの打球は武田を強襲し、ショート・坂本が取り損ねてエラー。1死1、3塁とすると、ベルドゥーコがライト線へ同点の2塁打を放つ。武田はこの回を投げ切って降板。4回3安打6奪三振1失点だった。
5回表から千賀へスイッチ。その千賀は2死からキロスにストレートをレフトスタンドへもっていかれ、1-2と勝ち越される。しかし5回裏2死1塁から、筒香が3番手・ララから高めのストレートを強振。もう少しでスタンドインというセンターフェンス直撃の適時2塁打で同点に追いつく。これが侍ジャパンの初安打となった。