35歳で阪神へFA移籍を決断した糸井嘉男。金本監督との現役時代と偶然過ぎる共通項
オリックスからFAとなった糸井嘉男が阪神に移籍。大きな戦力が加わる。
2016/11/27
糸井の超人ぶりは阪神でも健在か?
FA移籍後の「阪神・金本」が年齢をまったく感じさせない暴れっぷりを見せ、チームを大きく変えたのは衆知の通りだ。移籍2年目の2004年には36歳にして113打点を叩き出し、初の個人タイトルとなる打点王を獲得。2005年には37歳で初の40本塁打もマークしている。ちなみにこの阪神時代には2005年から40歳となった2008年まで本塁打、打点の2部門で4シーズンに渡り、リーグ10位以内をキープし続けてもいた。
糸井も阪神で「鉄人」と同じ、いやそれ以上の活躍を見せる可能性を大いに秘めている。2年前の2014年シーズンでは33歳で初の首位打者、3度目となる最高出塁率の個人タイトルをダブル受賞。さらに今季は通算53盗塁を決めて初の盗塁王となり、35歳2カ月で日本プロ野球史上最年長の記録を塗り替えた。しかも古傷の左ひざ痛に苦しんだ前年2015年シーズンのスランプを乗り越え、今季でプロ13年目を迎えたベテランとは思えないV字回復ぶりを満天下に示したところはまさに「超人」の異名にふさわしい。守備力も外野手部門で今季2年ぶり7度目のゴールデングラブ賞を獲り、衰え知らずだ。
まるで自らと合わせ鏡のような存在の金本監督のもと、タテジマの背番号7が水を得た魚のごとくセリーグを席巻する。そして2003年シーズンの〝アニキ〟のように来季は移籍1年目でリーグVに導き「超変革」を成し遂げて欲しい。猛虎ファンは誰もが、阪神・糸井にそんな願望を抱いている。