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大谷翔平はベーブ・ルースの再来? MLBの二刀流選手。過去にはNPBでのプレー経験者も

大谷翔平が仮にメジャーへ移籍した場合、二刀流を容認する意向を示した球団が複数ある。過去にもベーブ・ルースらMLBで二刀流として活躍した選手は何人かおり、中にはMLBで二刀流としてプレー後にNPBでプレーした選手もいる。

2016/11/16

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外野手一本から二刀流挑戦へ

 ルースの約80年後にメジャーデビューを果たしたのが、ブルックス・キーシュニック。96年にデビューしたキーシュニックだが、当初は二刀流ではなく外野手一本だった。93年のドラフトでは全体10位で指名されるなど高い期待を受けていたキーシュニックだが、メジャー定着を果たせず、ホワイトソックス傘下に在籍していた02年に二刀流への挑戦を開始した。

 翌03年、ブリュワーズに移籍すると投手登録で2年ぶりのメジャー昇格を果たす。
 この年はリリーフとして42試合に登板、野手としてもレフトで3試合、DHで4試合のスタメン出場を含む76打席に立ち、打率.300、本塁打7本を記録した。同年7月9日には、延長11回裏に代打で登場しヒットを放ち、そのままマウンドへ。12回表を三者凡退に抑えると、その裏に味方のサヨナラ打が飛び出してメジャー初勝利を掴んだ。04年にも、投手で32試合にリリーフ登板したほか、野手としても代打で17安打を放った。

 あまり名前は知られていないが、メジャーで二刀流としてプレーした後に来日、NPBでも2シーズンに渡ってプレーした選手がいる。それが、ウィリー・スミスだ。

海を渡って、NPBでプレーした二刀流

 63年に3Aで14勝2敗、防御率2.11の好成績に加え打席でも打率.380と活躍し、メジャー昇格。翌年エンゼルスに移籍、5月にメジャーへ上がると投手だけでなく代打での起用も増え、代打からの登板も5度経験、代打から1度ライトを守りそこからマウンドに上がったこともあった。しかし、6月中旬から外野のレギュラーへと抜擢され以降登板は0。この年は投手としては15試合に投げ1勝4敗、防御率2.84。野手としても打率.301、11本塁打を記録した。

 翌65年も打者として136試合に出場したが、66年には打撃不振でレギュラー剥奪。以降は控え選手として3球団を渡ると、72年に南海ホークスと契約して来日した。1年目には主に野村克也の前の3番を打ち24本塁打。5月26日には、7番ピッチャーで先発登板も1イニングもたずにKOされた。翌73年は無断帰宅による謹慎で50試合の出場に終わるも、プレーオフでは、0-0の9回に優勝を手繰り寄せる決勝アーチを放っている。

 また二刀流とは異なるが、07年からの5年間で投手として32勝のマイカ・オーウィングスはバッティングにも優れ、ルーキー時代の07年には先発で7回3失点に加えバットで5打数4安打2本塁打6打点と大暴れ。08年には代打で18度起用された。

 元カージナルスのリック・アンキールは2000年にルーキーで11勝をあげるもプレーオフでイップスに陥り全くストライクが入らない事態に。その後も怪我や制球難に見舞われ05年に打者転向。2年のマイナー生活の末、07年に昇格しその年11本塁打。翌年には25本塁打を放つ活躍を見せ、13年までプレーし続けた。

 上記のように過去に二刀流で活躍した選手は複数いるものの、現在の大谷のようにチームとしてもエース級、打線でも中軸という活躍を見せたのは、野球の神様ベーブ・ルースただ1人だ。メジャーの舞台でもルースのような活躍を見せてくれるのか、数年後に来るであろうメジャー挑戦が今から楽しみだ。

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