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大山?外国人? 長年の課題、阪神のサードは新戦力で固定できるか

今シーズンも固定できず長年においてチームの課題となっている阪神のサード。3年以上レギュラーを務めた選手は掛布以降、新井貴のみだ。

2016/11/22

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今季はヘイグが機能せず

 白鴎大学・大山悠輔の名前が呼ばれた瞬間が、今季のドラフトで最も驚きを呼んだシーンの一つだったことは間違いないだろう。4年春には、3試合連続を含む8本塁打で関甲新学生リーグの本塁打記録を樹立した大山は、球界でも希少価値の右の長距離砲候補として上位指名が確実視されていた。しかし創価大学の田中正義ら近年まれにみる投手の当たり年と言われた今ドラフトでの、単独1位指名を予想する声は皆無だったと言ってもいい。

 しかし阪神タイガースのチーム事情と歴史を考えればこの決断も納得がいく。今季は新外国人マット・ヘイグに三塁のレギュラーとして期待をかけたものの、目立った活躍は3試合連続でタイムリーを放った開幕カードのみ。結局31試合出場、打率.231、2本塁打、11打点と寂しい成績で日本を去った。

 三塁と二塁を守った北條史也は、シーズン終盤には遊撃のレギュラーとして定着。長年遊撃を守った鳥谷敬や、過去2年のレギュラーである今成亮太、期待の若手・陽川尚将、新井良太らも起用されたが、いずれも目立った成績は残せなかった。来季、大山は北條を除く上記の選手たちや、西岡剛らとレギュラーを争うことになるが、1年目から出番が多くなる可能性も少なくない。

 今シーズンほど顕著ではないが、近年サードのポジションは阪神のウィークポイントになっている。以下は過去10年のサードでの最多出場選手。(試合数は三塁以外でのものも含む)

06 関本賢太郎 132試合 .301 9本 33打点
07 今岡誠 85試合 .279 4本 24打点
08 関本賢太郎 136試合 .298 8本 52打点
09 新井貴浩 144試合 .260 15本 82打点
10 新井貴浩 144試合 .311 19本 112打点
11 新井貴浩 144試合 .269 17本 93打点
12 新井貴浩 120試合 .250 9本 52打点
13 新井良太 119試合 .238 14本 51打点
14 今成亮太 115試合 .259 4本 24打点
15 今成亮太 93試合 .283 1本 16打点

 リーグ優勝を果たした2005年には、今岡が全試合にスタメン出場し、バットでも29本塁打、147打点と大活躍を果たしたものの、翌年は怪我の影響もありわずか59試合の出場に終わる。2度の.298以上を記録した関本も二塁手としての出場も多く、三塁のレギュラーとは言い切れない。

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