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大山?外国人? 長年の課題、阪神のサードは新戦力で固定できるか

今シーズンも固定できず長年においてチームの課題となっている阪神のサード。3年以上レギュラーを務めた選手は掛布以降、新井貴のみだ。

2016/11/22

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近年なかなか固定できず

 05年以降固定できなかったサードを埋めるため2007年オフにはFAで新井貴浩(現広島)を獲得。09、10年は2年連続で三塁手として全試合フルイニング出場を果たすなど、加入後3年間は三塁のレギュラーとして活躍したものの、12年の夏ごろからは怪我の影響もあり、三塁のポジションを弟の良太に譲り、自身は一塁手として出場する機会が多くなっていった。

 13年は、その良太がレギュラーを務め自己最多の14本塁打を放ったものの、打率.238と安定感を欠いたことに加え、守備でも三塁94試合で10失策と拙守を露呈。14年は主に今成が務め守備では堅実なプレーを見せたものの、OPS.643と打撃面でふるわず。西岡剛や今成亮太が務めた15年も長打力不足は顕著だった。

 05年の今岡誠以降、阪神の三塁手で20本塁打以上放った選手は0。打撃優先のコーナーポジションであることを考えれば、10、11年の新井貴以外は非常に寂しい数字が並んでいる。日米大学野球では、日本代表の4番を務めた大山。その長打力に期待をかけたい。

 大山をドラフトで指名した一方、新外国人選手の補強にも乗り出していたが、ほぼ獲得が決定的との報道も出ている。そのポジションも三塁手だ。どのように大山を起用していくのか、金本監督の采配にも注目が集まる。

 さかのぼれば阪神の三塁は片岡篤史や、松永浩美、八木裕、トーマス・オマリーら多くの名選手が守ってきたものの、コンバートや移籍もあって長期に渡ってレギュラーを務めた選手はいなかった。3年以上レギュラーを務めたのすら「ミスタータイガース」と称された掛布雅之(75~88年)以降では、28年間で新井貴1人しかいない。

 阪神のホットコーナーはかつて、掛布や物干しざおと呼ばれた長いバットで長打を連発し、「(初代)ミスタータイガース」の名を冠する藤村富美男といった名選手たちが守ってきたポジション。大山は彼らのように長きにわたって三塁を任せられるような選手となれるだろうか。

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