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日本を教えてくれた先生は〝ムネリン〟!? ウインターリーグで活躍する、ドラゴンズ・二人の新助っ人

今年から中日ドラゴンズでプレーする二人の新外国人選手、リカルド・ナニータ(ドミニカ共和国出身)、ラウル・バルデス(キューバ出身)は2015年を迎えた現在もドミニカ共和国のウインターリーグでプレーし続けている。

2015/01/07

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多彩な変化球を織り交ぜ、制球力で勝負!

 トロス・デル・エステでプレーするラウル・バルデスは37歳のベテラン左腕。チームのローテーションの柱の一人として、レギュラーシーズンの防御率はリーグ2位と活躍。陽気だが、同時に非常に落ち着いており、丁寧に紳士的に応対してくれた。
 
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――今シーズン非常に調子がいいですね。
 そうですね。よく練習して、常にベストの状態を保つよう心掛け、そしてチームの力になれればと思っています。
 
――日本や日本のリーグについてどんな印象を持っていますか?
 日本でプレーしたいと思っていたんです。多くの人から、メジャーリーグに次いでハードなリーグと聞いています。よく練習する、よく走るとも聞いています。街も素晴らしく、そして清潔だという印象ですね。とにかくキューバやドミニカとも全く違う文化でしょうから、色々と日本での生活も楽しみたいですね。
 
――日本人とプレーした経験は?
(笑いながら)今年は3Aバッファローで川﨑とプレーしたんですよ。彼は本当に明るい。そして全く怒らないしね。本当にトロントのみんなが彼のことが大好きなんですよ。まだチームが決まっていないって?早く決まるといいなあ。あと、メッツ時代(2010年)に高橋尚成ともプレーしました。同じ年にもう一人日本人ピッチャーがいたんですよね。何という名前だったかなあ。(注:五十嵐亮太・現ソフトバンク)
 
――ナニータ選手は川﨑選手から日本語を教えてもらったり、一緒に日本食レストランに行ったりしたと言っていましたよ。
 私も彼から教わったけど、忘れちゃったね(笑)日本食のレストランには一緒に行きましたよ。でも川﨑はラテン料理が好きなんですよ。彼は片言のスペイン語も話しますし、ラテン系の選手とよく一緒にいました。
 
――日本でプレーするグリエル、デスパイネ、セペダといったキューバ人選手とコンタクトを取る機会はありましたか?
 ないですね。この中では唯一セペダと一緒にプレーしたくらい。ただ、お互いに随分と若い頃ですが。あと、キューバ人ではないですが、エクトル・ルナはフィリーズ時代(2012年)のチームメイトで、私が日本でプレーすることが決まってから彼とは連絡を取って話をしました。
 
――キューバとアメリカの関係が今後改善されればこれまで以上にキューバ人選手がアメリカをはじめ、海外でプレーする機会が増えそうですね。
 ええ、キューバとアメリカの関係が良くなればそういう流れになるでしょうね。キューバ球界にとっていいことだと思います。
 
――日本のファンにラウル・バルデスという投手を紹介すると?
 ストレートのスピードは速くないですが、カーブ、スライダー、チェンジアップ、シンカーのコンビネーションでボールを低めにコントロールし、ストライクをどんどん取っていく。制球力が私の野球人生における生命線ですね。
 
――日本のファンに向けてメッセージをお願いします
 日本の皆さんに心からのごあいさつを送ります。早く日本のファンの皆さんの前でプレーしたいですね。100%を尽くしてがんばります。
 
 二人に共通しているのは、一般的な外国人選手のイメージである、剛速球や豪快な長打力というよりも、より日本人的なプレースタイルを特徴としている選手であり、性格的にも穏やかで落ち着きが感じられた。
 こうした点が日本野球への適応力の高さとして評価されたのかもしれない。
 
 また、二人がプレーした共通の日本人選手の川﨑宗則の話になると、非常にうれしそうに話してくれたのも印象的であった。両選手ともに好漢であり、こちらが応援したくなるような雰囲気があった。
 日本での活躍を心から願っている。

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