日本版・仮想シルバースラッガー賞を予想。パはやはり大谷翔平の投手、DHでのダブル受賞【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はもしもNPBにシルバースラッガー賞があれば誰が受賞していたかを予想したい。
2016/12/05
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外野手部門で柳田を選出する理由
次に外野手と捕手、DHの各部門はどうだろうか。
まず外野手からだ。首位打者のロッテ・角中勝也は当確、残り2枠を打率順位1ケタに入った6選手が争う図式だ。その中で、盗塁王、打率4位のオリックス・バファローズ糸井嘉男は抜けると考える。
残る1枠は誰を選出するか。つなぐ打者として優勝に貢献した日本ハム西川遥輝は打率2位、ソフトバンクの柳田悠岐はトリプルスリーを逸し打率5位に終わった。普通に考えれば西川だろうが、柳田は今季、リーグトップの100四球、出塁率.446を記録しており、OPSもリーグ1位だった。貢献度を考えて、最後の1人は柳田とした。
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