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巨人移籍を決めた山口、逆風からのスタート。結果で「雑音」を封じこめられるか

横浜DeNAベイスターズからFAした山口俊投手の巨人入りが決まったが、逆風からのスタートになりそうだ。

2016/12/07

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FA移籍の大竹が振るわず

 これに付随する形で巨人としては3年ぶりとなるFAでの先発投手補強を不安視する声もある。

 3年前の2013年オフに広島東洋カープからFA補強した大竹寛は最低でも2ケタ勝利を期待されたが、移籍1年目の2014年シーズン成績は9勝(6敗)止まりで防御率も3.98といまひとつ。中日ドラゴンズ戦においては1人で6勝をマークしたことで「竜キラー」となった点は評価できるとはいえ、9月に肩を痛めて戦線離脱へと追い込まれ、規定投球回数に及ばなかったばかりか大事な阪神とのCSファイナルステージでも登板できなかった(チームは敗退)。

 その後も故障に泣かされて1年間をフルに戦えないシーズンが続き、2015年は3勝4敗(防御率3.21)、2016年も6勝6敗(防御率3.55)と未だ低空飛行だ。そのトラウマをG党は引きずっているようだ。

 これらのマイナス要素が山口俊の移籍に暗い影を落としているところはどうしても現実として否めない。

 しかし、こうした「雑音」は当然のごとく本人もすでに把握していることであろう。悩みに悩み抜いた挙句、G移籍を決断したことで気持ちはもう吹っ切れているはずだ。入団会見を前に髪をバッサリと切り落としたのも新天地にかける強い決意の現れ。

 今に見ていろよ、必ず見返してやる――。心の中でそう誓っているに違いない。

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