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日本ハムの大谷翔平の来季ポスティング容認に米メディアも注目。「3億ドルの価値がある」

来季の契約更改を終えた日本ハムの大谷翔平。高校生の時からメジャーリーグに夢を持っていた大谷に対し、日本ハムは来季以降ポスティングシステムによるメジャー挑戦を認めた。

2016/12/06

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来年オフ挑戦容認も気がかりなMLBの新労使協定

 12月5日、大谷翔平の契約更改が行われた。
 そして、その席上で北海道日本ハムファイターズは早ければ来季以降終了後にも大谷が希望すれば、ポスティングシステムによるMLB移籍を容認する姿勢を示したのだ。

 今季は投手としては開幕から1カ月なかなか勝てず、7月中旬からマメを潰した影響で2カ月ほど打者に専念したにも関わらず、最終的には10勝4敗、防御率1.86、規定投球回数まで3イニング及ばなかったが、140イニングを投げ、奪三振数は174を記録した。

 打者としてはこちらも規定打席に未達ながら、打率.322、打点67、本塁打22本と圧巻の二刀流ぶりを発揮した。

 さらに注目すべきは昨季に比べて「大舞台」に強くなった点だ。

 昨季は首位福岡ソフトバンクホークスに対して防御率6点台と苦しみ、CSファーストステージでもロッテ相手に3回5失点と大事な試合で結果を残せなかった。
 しかし今季は、7月3日のホークス戦では1番投手として先頭打者ホームラン、投げては8回無失点、9月のホークスとの天王山でも8回1失点で勝利投手。CSファイナルのホークス相手に7回1安打無失点と、大舞台で本来の力を思う存分発揮した。日本シリーズでも第1戦で投手として敗れたものの、第3戦ではサヨナラ安打を放つなどしてチームの日本一に貢献した。
 先日行われた侍ジャパン強化試合でも推定飛距離140メートル弾、さらに天井に消えていく超特大の二塁打を放つなどして「打者」としても世界に衝撃を与えた。

 そんな大谷のポスティング容認を受けて、米スポーツサイト『SBnation』のエリック・ステファン記者は「大谷は2018年にMLBでプレーしているかもしれない」としたうえで、大谷の契約に関し、次のような疑問を持っている。

“The only question is just how much Otani can earn under baseball’s new collective bargaining agreement. Under terms of the new agreement, there is an annual cap on spending on international amateurs, of no more than $5.75 million per team in total. To be exempt from amateur status under the new CBA, players must be at least 25 with six years of professional experience, up from 23 years old and five years in the old system”
大谷に関し唯一の気がかりは、新たに合意に達した新労使協定の下でいくら稼げるかという点だ。新労使協定の下では国外の選手と契約する際、それらの選手たちの総年俸が575万ドル(約6億5500万円)を超えてはならない。旧協定では23歳以上か、プロ経験5年以上の選手が対象だったが、改定後はプロ経験が6年以上か、25歳以上となる。

 大谷は来季23歳、つまり再来年となると特例などを認められない限り大型の契約が難しいという現状だ(編集部注:しかし、日米間ではこのルールは適用外になると見られている)。

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