12球団の17年コーチングスタッフ確定。西武と中日は新監督就任、ソフトバンクと巨人は大幅入れ替え
17年シーズンへ向けて、全12球団のコーチングスタッフが確定した。
2017/01/01
Getty Images
1~3軍のコーチ陣シャッフル状態の2チーム
12球団で、2軍だけでなく3軍まで敷いているのが福岡ソフトバンクホークスと巨人の2チームだ。両チームは1~3軍間含め、コーチ陣を大幅に入れ替えたのが特徴的だ。
昨季、3連覇を逃した福岡ソフトバンクホークスは、新たにヘッドコーチとして達川光男氏を招へいした。95年に前身であるダイエーのコーチを務めた経緯がある同氏は、99、00年に広島東洋カープの監督として2年間指揮したあと、03年には阪神タイガース、14、15年は中日ドラゴンズのバッテリーコーチを務めた。指導者としての豊富な経験が、V奪還を目指すチームに好影響をもたらすことができるだろうか。
1軍首脳陣にはその他、打撃コーチに立花義家氏、作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐に森浩之氏が就任。2軍投手コーチには若田部健一氏が就いた。3軍の編成を見ると、内野守備走塁コーチには笹川隆氏、外野守備走塁コーチには、13年以来4年ぶりのコーチ復帰となる高波文一氏が就任。バッテリーコーチには吉鶴憲治氏を招へいしている。
また、飯田哲也1軍外野守備走塁コーチと藤井康雄1軍打撃コーチの両名が揃って2軍の打撃コーチに。田之上慶三郎1軍投手コーチが3軍投手コーチ、大道典良1軍打撃コーチも3軍打撃コーチへと配置転換されることになった。1軍でのコーチ実績を積んだ4名が若手の指導に当たることで、1軍を目指す選手たちの活性化につながるかもしれない。
2年連続でリーグ優勝を逃した巨人は、1・2軍の投手コーチ並び打撃コーチをそれぞれシャッフルした。二岡智宏2軍打撃コーチが1軍打撃コーチに、田畑一也2軍投手コーチが1軍投手コーチに昇格した。
高橋監督と現役時代にともにプレーした二岡コーチは、2軍でのコーチ経験を買われ、1軍に抜擢。昨季リーグ4位の519得点に終わった打撃陣の底上げを図る。守備面の強化においては、昨季まで日本ハムの2軍内野守備走塁コーチだった小坂誠氏が、巨人でも2軍内野守備走塁コーチを務める。同氏は現役時代、遊撃手で4度のゴールデングラブ賞を獲得した守備の名手だ。
また、豊田清1軍投手コーチは、新任の三沢興一氏と共に2軍投手コーチに就任。1~3軍の投手陣全体を指導する立場として、昨季までロッテ2軍投手コーチだった小谷正勝氏が11年以来6年ぶりに復帰する。投打に再整備が必要な巨人も今後を見据えて動き出した。