12球団の17年コーチングスタッフ確定。西武と中日は新監督就任、ソフトバンクと巨人は大幅入れ替え
17年シーズンへ向けて、全12球団のコーチングスタッフが確定した。
2017/01/01
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連覇狙う日本ハムは今季も同じ顔ぶれ
その他のセパ8球団も順番に見てみよう。
最大11.5ゲーム差をひっくり返してパリーグを制覇した北海道日本ハムファイターズ。日本シリーズでも広島を破り、日本一に輝いた。今季も同じ陣容で連覇を狙う。昨季4年ぶりに日本ハムに復帰した吉井理人投手コーチは今季も継続。2015年のチーム防御率3.62(リーグ3位)から、昨季リーグ1位の3.06に改善された投手陣を再びまとめ上げる。
千葉ロッテマリーンズは、伊東勤監督が5年目の指揮を執る。伊東政権になり、4年間で3位が3度(14年は4位)とクライマックスシリーズには2年連続で出場。31年ぶりに2年連続Aクラスとなったが、優勝は一度もない。05年以来12年ぶりのリーグ制覇を目指すため、新たに1軍戦略コーチを新設。石貫宏臣打撃投手兼チーフスコアラーがそのポストに就任する。
また、昨季で現役を退いた前阪神の鶴岡一成氏が2軍バッテリーコーチに就き、山下徳人2軍監督が1軍野手総合兼打撃コーチに就任。福沢洋一2軍バッテリーコーチは2軍監督として指揮を執る。
東北楽天ゴールデンイーグルスは、昨季で現役を引退した栗原健太氏が2軍打撃コーチに就任。広島時代は4番として活躍し、侍ジャパンの一員にも選ばれた同氏は、ファームで未来の和製大砲を育成できるだろうか。また、前西武投手コーチの杉本正が1・2軍巡回投手コーチを務めることになった。
リーグ最下位に終わったオリックス・バファローズは、阪神で打撃コーチを務めた経験がある高橋光信スコアラーが打撃コーチに就任。平井2軍投手コーチは1軍投手コーチに昇格した。さらに、1軍の小林宏投手コーチと、昨季限りで引退した小松聖氏が2軍投手コーチに就く。チーム打率.253、防御率は4.18でともにリーグワーストに終わったオリックス。投打ともに改革が必要となる。
25年ぶりのリーグ優勝を遂げた広島東洋カープは、1・2軍の全コーチングスタッフが留任。迎祐一郎打撃コーチ補佐が打撃コーチに昇格し、選手兼任で2軍バッテリーコーチを務めていた倉義和がコーチ専任となった。昨季セリーグを席巻したチーム力で、リーグ連覇と33年ぶりの日本一を目指す。
昨季、球団初のクライマックスシリーズに出場した横浜DeNAベイスターズは、今季もラミレス監督が指揮を執る。新任のコーチとして、福原峰夫氏がファームの野手総合コーチに就任。同氏はオリックスや中日、韓国球界のSKなどでもコーチ経験がある。
阪神タイガースは、今季2年目の指揮を執る金本知憲のもと1軍スタッフに変更はなく、ファーム育成コーチに昨季限りで引退した福原忍氏、2015年引退した藤井彰人氏の2人が就任した。藤井氏は昨季、ルートインBCリーグ・福井のバッテリーコーチを務めていた。今季は、若手選手を甲子園の舞台に送り込むため力を注ぐ。
リーグ連覇を逃し、5位に沈んだ東京ヤクルトスワローズは、昨季限りで引退した森岡良介氏が1軍の野手コーチ補佐に就任。石井弘寿2軍投手コーチが1軍投手コーチに昇格した。
また、高津臣吾1軍投手コーチが2軍監督に配置転換され、新任の小野寺力、赤堀元之の両2軍投手コーチや20年ぶりに古巣復帰となる野口寿浩バッテリーコーチ、北川博敏打撃コーチと一緒に若手育成に励む。北川コーチは現役時代、近鉄やオリックスで活躍。近鉄時代の01年に「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放ったことで有名だ。
17年シーズンはどのような戦いが繰り広げられるのか。戦いの準備はすでに始まっている。