ドラフト5位有吉優樹、営業マンからの転身――お客様優先で、プロへの夢を切り開く【マリーンズ浦和ファーム通信#30】
2016年ドラフト5位で千葉ロッテマリーンズから指名を受けた有吉優樹。九州自動車三菱では一人の営業マンとして仕事と野球を両立させながら、念願のプロ入りを果たした。
2016/12/10
千葉ロッテマリーンズ
一軍の遠征で福岡に戻ってきたい
営業での経験は野球に生きるとも言う。
お客様がなにを求めているか。どうしたらいいのか。表情やしぐさから読み取る。そういうことも、次第に覚えて行った。観察力が磨かれた。それは打席に立つ打者との駆け引きともどこか相通じる部分があった。
「最初は千葉を離れて心細かったですが、今は沢山の知り合いと思い出がここ福岡には、あります。また千葉に戻ることができて、とてもうれしいですし、ぜひ福岡で投げる姿を見せるため一軍の遠征でここに戻ってきたいと思っている。開幕一軍。いや開幕ローテを目指して頑張ります」
重い球質の速球にカットボールを操る投手。クレバーで強気の投球スタイルもマリーンズスカウトの目に早くから留まりリストアップされていた。福岡で貴重な経験と濃厚な日々を過ごし、地元・千葉に戻るルーキー右腕。そのシンデレラ・ストーリーに注目が集まる。