西武、岸FA移籍で人的補償選択はあるか? 補強ポイントから見る3つの可能性
FAで楽天に移籍した岸孝之、西武が人的補償を選択する可能性はあるのか。
2016/12/12
左の代打の切り札を指名?
次なる補強ポイントは代打だ。
西武の代打陣は、右が渡辺直人、山川穂高、左は上本達之、坂田遼、大﨑雄太朗となっている。楽天には高校時代からスラッガーと評判だった内田靖人がプロテクト外の可能性を残すが、同タイプの打者では山川穂高がいる。今季、自身初の2ケタ本塁打を放った後のシーズンだけに、山川のさらなる成長に期待したい。そのほかでは該当選手は見当たらない。
では、左の代打はいかが。スイッチヒッターでもある松井稼頭央、枡田慎太郎がいる。松井となれば2003年以来の西武復帰となるが、年齢的には難しいだろう。
問題は枡田だ。代打要員としては、上本と坂田とタイプはそう変わらない。年齢的には二人より若いというのとファーストを守れるという利点はあるものの、突出した守備力があるわけではない。今季はリーグ2位の代打率をどう評価するか。
ただ、奥の手として考えられるのは、枡田を人的補償で獲得し、坂田をトレードで出すという算段だ。左のおかわりとして期待されてきた坂田だが、今のチームの立ち位置を考えたときには出場機会が限られる。だが一方、思いきりのいいスイングからの一発もあり“売れる”要素をもっている。
かつて阪神などが欲しがっているという報道が出たこともあったが、枡田を獲得して、坂田をセリーグ球団とのトレードで左腕を狙うという手も考えることができるはずだ。枡田を獲得しなければ、坂田のトレードはあり得ないが、状況が異なれば別な話だ。