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山口、森福、陽らFA3選手獲得になれば……大補強敢行年のジャイアンツの成績を振り返る

山口と森福の争奪戦を制し、吉川光、マギーらも加える等例年になく積極的な補強が目立つジャイアンツ。過去には補強の成果に見合わない成績に終わった年も多かったが、08、12年のVはオフの補強なしでは語れない。

2016/12/13

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ライバルの主力選手を乱獲

 FA選手こそ獲得をしなかったが、大きな話題を集めたのが2008年。2007年に小笠原道大と谷佳知という2人の大物選手を獲得して久々のリーグ制覇を果たしたジャイアンツは、一度の優勝では補強の手を緩めなかった。その年最下位のヤクルトから最多勝セス・グライシンガーと打点王アレックス・ラミレスという投打の大黒柱を両獲り、4位横浜からは当時の球界最速男、クローザーのマーク・クルーンも獲得。同一リーグの下位チームから主力の助っ人3選手を引き抜く荒業は賛否両論を呼んだ。

 シーズンでも3選手が期待通りの活躍。グライシンガーが2年連続最多勝となる17勝の活躍で投手陣を引っ張り、クルーンは41セーブで自身初タイトル、ラミレスも小笠原と3、4番コンビを組んで大暴れし、打率.319、45本、125打点で自身初のMVPに輝いた。オフの大補強がなければ13ゲーム差をひっくり返す「メークレジェンド」は絶対に成り立たなかっただろう。

 少し遡れば、20世紀最後のシーズンである2000年のセリーグ優勝も、FAの工藤公康と江藤智、阪神から助っ人のダレル・メイという大補強が実ってのものだった。

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