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オリックス若月、一軍で痛感した「攻めのリード」の重要性。正捕手確保へエース・金子千尋とのコンビがカギ【2016年ブレイク選手】

昨シーズン終盤に初めて一軍のマスクを被り、脚光を浴びた若月健矢。高卒3年目となる今シーズンは「正捕手」奪取を目標に掲げて臨み、捕手の中では最多出場を記録するなど、大きく飛躍するキッカケになる年となった。

2016/12/23

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ターニングポイントとなったDeNA戦

若月にとって忘れられない試合があるという。

それは、6月11日の横浜DeNA戦(京セラドーム大阪)だ。この試合、近藤一樹(現ヤクルト)とバッテリーを組んだ若月は、初回に筒香嘉智のタイムリーや宮崎敏郎の3ランなどで、一気に5点を失ってしまう。

「あの試合は、近藤さんに気持ちよく投げてもらおうと思っていたんですが、初回に大きなピンチを迎えてしまって。そこでピッチャーのことを考えず、安全に安全にと、守りのリードをしたら大量失点になってしまった。一軍ではそれじゃ通用しないんだなって、勉強になった試合でした」

この試合を境として、若月は攻めのリードに転じた。

特に西勇輝とのコンビでは、若月が頑なに出し続けるサインに対して、西が根負けしたかのようにマウンド上で苦笑を浮かべる場面が見られた。西にとってはプロに入ってから初めて後輩と組んだ女房役であり、試合後のヒーローインタビューでは、西が若月のリードを称賛したこもある。西が10勝を挙げたときには、安堵から若月がベンチ裏で号泣している。

松葉貴大や山﨑福も若月に信頼を寄せており、山﨑福は「若月は年下ですけど、遠慮なく言って来るんで、すごく助けられてます。寮でも友だちみたいな感じですし、同じ埼玉出身なんで、一緒に頑張っていきたいですね」と語っている。

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